XMLの利用用途が拡大すると共に、本格的なシステムへの組み込みが始まったXMLデータベース。だが、XMLデータベースは、XMLの登場と同じ時期からその有用性が認められ、すでに2000年前後に製品化されていたテクノロジーである。それではなぜ、XMLデータベースがすぐには普及せず、最近になって注目が高まっているのか? また、どのような進化を遂げ、注目を集めるようになったのか? 今回は、こうした疑問を紐解くと共に、XMLデータベースを導入するメリットについて見ていくことにする。
ユーザーニーズを中心の開発が
XMLデータベース普及のきっかけに
XMLデータベースはどのような進化を遂げてきたのか? まずはその変遷について見ていくことにしよう。XMLデータベースが登場したのは、XML 1.0の標準化とほぼ同時期の2000年前後だと言われている。この第一世代のXMLデータベースは、あらゆるシーンで利用できるフォーマットとして登場し、注目の高かったXMLデータをそのままの形式で格納し検索できるため、市場に投入された当初は大きな注目を集めた。
だが、普及しなかったのは、データを大量処理する際のパフォーマンス低下が生じるというウイークポイントが露呈したためだと言われている。加えて当時のXMLデータベースは、XMLデータを格納できるだけで実際にはリレーショナルデータベースと同様に、スキーマやインデックスを設定する必要がある製品や、設定しない場合にはほとんど使い物にならないという製品も存在した。このため、第一世代のXMLデータベースは普及せず、一時的な盛り上がりに終ることとなった。
ただし、パフォーマンスの低下する問題に関してだが、これはXMLデータベース自身がすべての原因ではないという見方もある。それは、データ構造やマッピングなどを設計段階で最適化して、大量のトランザクションを処理するために導入されるリレーショナルデータベースと同様の使い方を使用したケースが多かったためだとされている。
時は流れ2003年頃から、大量のXMLデータを高速に処理できる第二世代といわれるXMLデータベースが市場に投入されはじめた。第二世代のXMLデータベースは、実用的な用途に耐えるという第一世代の欠点を補完するだけでなく、XMLならではの柔軟性を活かしたデータベースが欲しいというユーザーニーズを中心に置いて開発が進んだ。この結果、第二世代のXMLデータベースは、XMLを単純に格納/検索するだけでなく、リレーショナルデータベースには不可能であった、変動型のデータを格納したり、活用したりできるものへと進化した。そこから、ユーザーの評価にも変化が現れて普及に向けての弾みがついたのだ。
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XMLが一般に浸透している状況と共に、これまでのリレーショナルデータベースにはない柔軟性を持つことから、多彩な用途での利用が期待されているXMLデータベース。ここまでの連載では、XMLデータベースが誕生、発展してきた背景や、同製品が持っている利点について解説してきた。今回からの2回は、実際にXMLデータベースが導入された事例から、XMLデータベースの持つ価値と、導入メリットを見ていくことにする。 -
【第2回】進化を続けるXMLデータベースと同ソリューションが果たす役割
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