SAP、クラウド分野の売上高見通しを再び上方修正

NO BUDGET

2014-10-23 06:30

 SAPは10月20日、9月30日を決算日とする第3四半期と通気である1月からの9カ月間の業績を発表した。それによると第3四半期はクラウド分野で41%の増収を達成し、クラウド売り上げの見通しを再び上方修正した。特に同社のインメモリデータベース「SAP HANA」が広範な市場で採用されたとしている。

 決算ハイライトは以下の通り。

・エンタープライズクラウド企業として成長

 クラウドサブスクリプションとサポート売り上げが41%増の2億7800万ユーロに。

・クラウド売上高が好調

 算定クラウド売り上げが51%増。

・ビジネスネットワークの拡大

 ネットワークの利用企業数は160万社以上、取引総額は約6000億ドル。

・HANAの広範な市場での採用

 4100社以上のユーザーがHANAを、さらに1450社以上のユーザーがHANA上でSAP Business Suiteを使用している。

・予測可能性の高いクラウドサブスクリプションとサポート売上高の占める割合が上昇

 前年同期の59%に対し、2014年度第3四半期は62%

・クラウドサブスクリプションへの部分的な移行が進む中、ソフトウェアとソフトウェア関連サービスの全体的な業績は好調、営業利益も拡大

 ソフトウェアとソフトウェア関連サービス売り上げが、7%増の36億ユーロ、営業利益は、5%増の13億6000万ユーロに

・1株当たり利益は8%増の0.84ユーロ

・クラウドへの加速度的な移行を反映し、通年の見通しを更新

 クラウドサブスクリプションとサポート売上高の見通しを10億4000万~10億7000万ユーロの範囲に上方修正(過去の見通しでは10億~10億5000万ユーロ)、営業利益の見通しは固定通貨換算ベースで56億~58億ユーロの範囲と予想した。

 数字はいずれもNon-IFRSベース。

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