SAPは10月20日、9月30日を決算日とする第3四半期と通気である1月からの9カ月間の業績を発表した。それによると第3四半期はクラウド分野で41%の増収を達成し、クラウド売り上げの見通しを再び上方修正した。特に同社のインメモリデータベース「SAP HANA」が広範な市場で採用されたとしている。
決算ハイライトは以下の通り。
・エンタープライズクラウド企業として成長
クラウドサブスクリプションとサポート売り上げが41%増の2億7800万ユーロに。
・クラウド売上高が好調
算定クラウド売り上げが51%増。
・ビジネスネットワークの拡大
ネットワークの利用企業数は160万社以上、取引総額は約6000億ドル。
・HANAの広範な市場での採用
4100社以上のユーザーがHANAを、さらに1450社以上のユーザーがHANA上でSAP Business Suiteを使用している。
・予測可能性の高いクラウドサブスクリプションとサポート売上高の占める割合が上昇
前年同期の59%に対し、2014年度第3四半期は62%
・クラウドサブスクリプションへの部分的な移行が進む中、ソフトウェアとソフトウェア関連サービスの全体的な業績は好調、営業利益も拡大
ソフトウェアとソフトウェア関連サービス売り上げが、7%増の36億ユーロ、営業利益は、5%増の13億6000万ユーロに
・1株当たり利益は8%増の0.84ユーロ
・クラウドへの加速度的な移行を反映し、通年の見通しを更新
クラウドサブスクリプションとサポート売上高の見通しを10億4000万~10億7000万ユーロの範囲に上方修正(過去の見通しでは10億~10億5000万ユーロ)、営業利益の見通しは固定通貨換算ベースで56億~58億ユーロの範囲と予想した。
数字はいずれもNon-IFRSベース。