Microsoftは7月13日から4日間、米国にて開催するパートナー向けカンファレンス「Worldwide Partner Conference(WPC)」で、クラウド環境「Azure」の価格とライセンス体系について詳細を発表する。これが分かっていることだ。
Azureの価格とライセンス体系で分かっていないことは、山ほどある。だが、Microsoftがとると予想される方向性について、ヒントと経験に基づいた推測がいくつか出ている。
AzureはMicrosoftのクラウドOS、プログラミング環境、ホスティングプラットフォームの総称で、現在ベータ段階にある。Microsoftは11月に開かれる「Professional Developers Conference」にて、Azureの“最終”版を公開する予定だ。7月のWPCでは、再販事業者やシステムインテグレーター向けに「Azure Service Platform Partner Model and Pricing(Azure Service Platformパートナーモデルと価格)」(7月14日に予定されているセッション名)を説明することになっている。
WPCのアジェンダによると、Microsoftは、「the details of the Azure business model, pricing, SLA(service level agreement), and partner offers(Azureビジネスモデル、価格、サービスレベル保証、パートナー向け製品の詳細)」や「roadmap to commercial launch(商用ローンチに向けたロードマップ)」、ライバルと比較してAzureをどう差別化するのかの計画などについても説明すると思われる(.NET開発者のChris Hayuk氏がブログで触れているように、ビジネス向けのBusiness Editionも登場するかもしれない)。
アップデート:WPCのウェブサイトによると、Microsoftは「the Cloud Computing Infrastructure Initiative’s Hosted Partner Network Program and outline further details on the Enterprise Dynamic Datacenter Toolkit(DDTK)」というセッションも用意しているようだ。ホスティング向けDDTKはすでに出荷されており、エンタープライズ向けは2009年第4四半期に提供開始となっている。このエンタープライズ向けは、Microsoftの「プライベートクラウド」製品で要となり、ユーザーがサーバ/サービスのホスティング製品を実装するのを支援するものだ。
Oakleaf Systemsブログを持つ.NETとウェブサービスの専門家、Roger Jennings氏は、MicrosoftがAzureの価格体系を明らかにし、Amazon、Googleなどすでに開発者向けに提供されているクラウドプラットフォームとどのように対抗する計画なのかを披露する時期が来ている、と述べている。
「Microsoftは後発組であるため、アプリケーション/サービスインスタンス、テーブル/BLOBデータストレージなどで、AmazonやGoogleよりも実質的に低い価格を設定する必要がある」とJennings氏は述べる。「開始当初、99%の可用性を約束するSLA付きは50%、99.9%は30%を現在の価格から割引」すべきだ、とJennings氏は考えている。
Directions on Microsoftのアナリスト、Matt Rosoff氏も、MicrosoftはAmazonからマインドシェアを奪う必要があるというJennings氏の見解に同意する。
「MicrosoftがAzureで大きな収益を生もうと狙っているとは思えない。Azureは、Microsoftのプラットフォーム技術を開発者が利用し、Microsoftがクラウドに本気であると示すことで「Microsoft Online」の販売増につなげるためのものといえる。これを考えると、Azureの価格は非常に競争力があるものになると予想する--おそらく、Amazonの価格と同程度か少し低いレベルではないか」
Microsoftはまだ、Azureのライセンス/価格体系の詳細について話せる段階にはないようだ。だが、Azureのウェブサイトから、価格計算方法の糸口になる要素に関する大まかなヒントを見出すことができる。
Azure Platform Servicesウェブサイトにある価格に関するFAQによると、Microsoftは、再販パートナー企業を考慮したAzureプラットフォームの価格付けにする計画のようだ。「市場に魅力的な」価格で、「従量ベースモデル」を考慮するという。
Azureクラウドでアプリケーションをホスティングする場合、処理時間をベースに計算した使用量レベルと通信帯域要求(「Azureデータセンターを行き来する伝送」)を考慮したものが価格計算で考慮されるだろう。通信帯域は、ストレージと同様、ギガバイト(GB)で測定されるという。データ伝送量は「get、putなどのアプリケーションの要求で測定される」という。
私は来週、PWCに出席し、Microsoftが発表するAzureの詳細情報を収集することにしている。その間、先日公開した私のウェブキャスト「All About Azure」でAzureの情報を入手できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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