データ連携の実例としては、同じくMIJSに参加しているソフトブレーンの「eセールスマネージャー」と、東洋ビジネスエンジニアリングの「MCFrame」をDataSpiderによって接続し、システム連携させたパターンがある。
eセールスマネージャーは、営業プロセスのマネージメントを通じて組織的営業効率を高めることを目的としたパッケージ。一方、MCFrameは、製造業向けの生産管理などのシステムを提供するソリューションだ。
「営業部門と製造部門のシステムは、取引先マスタの共通化や受注データの入出力、企業与信データの確認などの部分で連携する必要が生じるが、この連携もDataSpiderを利用した場合には非常に簡単に処理できるようになる」と小野氏は話す。
たとえば、顧客マスタの連携ならば、eセールスマネージャー側で入力されたデータの更新を確認し、データマッピングを行い、MCFrame側に書き込むといった処理になるが、この一連の流れはアイコンを並べたフロー図を描くだけで可能になる。企業内に散在するデータが連携されることで、ビジネスがスムーズにまわるようになる仕掛けを容易に作ることが可能だ。
現在、MIJSでは、各ソフトが固有にもつマスタ間でのマスタ連携を可能にする「MIJS標準マスタ」を開発しており、DataSpiderを介することで各種ソフトウェアが固有に持つマスタの相互連携が簡単に実現させようとしている。
さらにDataSpiderは、35種の専用アダプタを提供しており、専用SDK(ソフトウェア開発キット)によって追加アダプタの開発も容易に行える。MIJSに参加している企業のアプリケーション同士の接続はもちろん、それ以外のシステムの接続にも対応可能になる。
今後、MIJSでは、製品間データ連携のための標準アダプタを作成することによる、トランザクション連携や、マスタの共通企画化を予定している。また、アプリケーションから独立した機能をインフラ化することによる、横断的機能の共通インフラ化なども連携のテーマに据える。DataSpiderを活用してのSOA連携もさらに活発になるはずだ。
システム開発の問題点は、次々と解決策が講じられているという小野氏は、「10年前に、アルバイトでプログラミングをしていたときに感じた不便もだいぶ解決されている。しかし、データ連携に関してはまだまだ問題も多いのも事実。今後、この課題に対応する技術を積極的に提供していきたい」と話している。
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