クリスマスの華やかさの影に、こんな事実があることを皆さんご存知でしょうか?
シアトル近郊のタコマ国際空港で、ユダヤ系の指導者がクリスマスツリーだけでなくユダヤ系の「menorah(メノーラ)」という燭台を設置しなければ法的に訴えると主張したことに対し、宗教問題を回避するためクリスマスツリーが撤去されたことを(後に両者は和解し、ツリーは再設置されました)。逆のケースもあります。アメリカのデパートMacy'sでは、「Merry Christmas」という表示を「Season's Greeting」に変えたところ、あるキリスト教団体から不買運動を起こされました。また、12月の記者会見で「Happy Holidays」と会見を締めくくった前米国大統領のGeorge W. Bush氏が、その宗教的真意を問われたこともあります。
いずれにせよ忘れてはいけないのは、「Merry Christmas」という言葉が宗教とは切り離せないこと、そして、そのクリスマスという宗教的な言葉に敏感に反応する人がいるということです。
「親しき仲にも礼儀あり」と、昔上司に説教されたことを思い出しますが、メールであってもたわいない会話であっても、宗教がからむような発言は私自身かなり気を使っているつもりです(もちろん、至らないところも多いとは思いますが)。この時期、海外のビジネスパーソンはそろそろお休みモードで浮かれた気分になってきていると思いますが、私たちも彼らの浮かれ気分に乗せられ相手のせっかくの楽しい気分を害さないようにしなければなりません。
もちろん宗教観は人それぞれですので、こう対応すればいいというマニュアルのようなものはありません。私の場合は、相手がクリスチャンか、他宗教でもクリスマスを楽しむ人であるという確信がない限り、この時期のあいさつは「Happy Holidays!」と言うようにしています。相手の方のHoliday気分をぶち壊さないためにも。
Peace out & happy holidays,
Eric
エリック松永(Eric Matsunaga)
Berklee College of Music、青山学院大学大学院国際政治経済学研究科(修士)卒業。19世紀の米国二大発明家Graham Bellを起源に持つ米国最大の通信会社AT&Tにて、先進的なネットワークコンサルティングの領域を開拓。その後アクセンチュアにて、通信分野を柱に、エンターテインメントと通信を活用した新事業のコンサルティングをグローバルレベルで展開する。現在、通信業界を対象にした経営コンサルタントとして活躍中。著書に「クラウドコンピューティングの幻想」(技術評論社)がある。
イラストレーター: まつなが みか
つぶやく日本人や音楽にまつわる「人」のイラストを描く。CDジャケット、ショップ、雑誌等で活動中。エリック松永の愚妹。
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