What's up man?
前回までの2回で、2010年のキックオフトピックとして、英語を勉強する姿勢と英語の試験についてお話ししました。今回は、私が受ける質問の中で一番多いトピックについてお話ししたいと思います。それは、「外資系企業に就職したいのだがどうすればいいのか」です。今まで転職に関してあまり取り上げることはありませんでしたが、外資系企業への転職を2010年に英語を学ぶひとつの目標として定めてみるのも悪くないでしょう。これから数回に渡ってお伝えするこのテーマの第1回は、アメリカの就職事情と求められる人物像についてお話ししたいと思います。
イラスト: まつなが みかアメリカには新卒採用という考え方は基本的にありません。新卒者は基本的に未経験者ですので、「Entry Level」というポジションにApplyすることになります。しかしEntry Levelの応募条件に「新卒」という制限はないので、経験値の低い転職者とも同じ土俵で勝負することになります。
米国労働省(United States Department of Labor)は、2009年12月の失業率(Unemployment Rate)が10%におよび、8万5000人の仕事が奪われたと報告しています。つまり、職を失った入社1〜2年の中途組も新卒の競合となりますし、2009年の大卒の新卒就職率はわずか19.7%ですので、前年に就職できなかった人達とも競争しなければなりません。「新卒」という基準で採用が優遇されることもなく、あくまで「何ができるのか」という基準で判断されます。大学を卒業すれば就職できるというのは、アメリカでは当たり前のことではないのです。
キャリアの形成にあたっては、着々と特定の分野でキャリアを積み重ねていくのが理想ですが、現実は甘くありません。インターネット時代の到来で既存の業界概念が崩れたため、事業の統廃合もさかんですし、グローバルなアウトソーシング化の流れでポジションが海外にアウトソースされてしまうこともあります。このような背景から、やむを得ずキャリアを変更しなければならない人も増えています。リーマンショック以来、理想を追い求めることは多くに人にとって厳しい時代になってしまいました。
最近では、Resumeで輝かしいキャリアをあえて書かないケースも増えていると聞きます。分野を変えると過去のキャリアが「Overqualified」(経験が妙にありすぎ)ととらえられ、不採用になるからです。過去の自分の成果を隠すのは苦しいことです。しかし、時にはポジションを勝ち取るために栄光を捨てなければならないのです。
逆に、学生だからと言って「何の経験もない」などとResumeに書いてしまっては勝ち目はありません。学生時代の経験から、何ができるのか、どんな可能性を秘めているのかをアピールしなければならないのです。
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