前回はアメリカでの就職事情についてお話しましたが、どう感じましたか? マスコミ報道による妙な先入観で、どうも即Fire(首切り)といったNegativeなイメージが強い外資系企業ですが、私としては明確な基準で評価されることはFairだと思うし、失敗しても自分が次に何をすべきか明確なのである意味安心できる心地よい場所だと思っています。もんもんとリストラに脅えるより、成果でやばいと思ったタイミングに先手を打って転職活動できますしね。つまり物事は考え方次第ということです。
さて今回は、転職活動でTargetとなる転職先企業をどう決めるかについてお話しましょう。
イラスト: まつなが みか基本的に、どうも日本人は転職をリセットと考える傾向が強いようです。そのため転職においても今までの仕事より、「夢」や「やりがい」といったようなMeasurable(数値化可能)ではないInvisible(目に見えない)なものに幻想を抱きがちです。
夢と言えば、American Dreamとよく言われますよね。私はAmerican Dreamのような考えが大好きです。まずは少しAmerican Dreamについてお話しましょう。
American Dreamがヨーロッパ諸国のDreamと大きく違う点は、出身や身分が将来の方向性を決定するのではなく、個人の努力によってどんな成功をももたらすことができるという考え方です。例えば、貧しい農民の家庭に生まれたAbraham Lincolnは、独学で法律を学びアメリカ大統領になりました。借金から逃げるようにスコットランドからアメリカに移住し、12歳で学校にも行かず工場で働いたたAndrew Carnegieは、鉄鋼会社を設立し世界一の金持ちと言われるほどの巨額の富と名声を手に入れました。このようにアメリカは、努力次第でどんな夢も実現可能な国。こうしてかなう夢のことをAmerican Dreamと呼ぶのです。
さまざまな国の同僚と仕事をしてきた私が経験的に感じる日本人とアメリカ人の違いは、日本人には夢を持った人が圧倒的に少ないということです。もう少し具体的に言うと、「将来こんなことがしたい、こうなりたい」という像がないんです。
私は今42歳ですが、同年代の多くの日本人からは、もう「あがり」といった雰囲気が感じ取られたり、「あきらめ」や「忍耐」といった言葉ばかり聞こえてきます。就職に関して言えば、終身雇用の考え方がまだ染みついていて、新卒で入った会社に最後までいようと考えている人が多いようです。
しかし実際には厳しい経営環境の中、会社がいつまでも雇用してくれるとは限りません。終身雇用の考え方と現実が乖離する不幸が起きているのです。こんな状況にあるにもかかわらず、転職に夢も希望もないというのは面白くありません。
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