セールスフォース・ドットコムは11月2日、東京都内にて同社主催のイベント「Successforce LIVE 2007」を開催した。同社では、SaaS(Software as a Service)に加え、新たにPaaS(Platform as a Service)という概念を打ち出しており、基調公演に登場した米Salesfoce.com 共同創業者 テクノロジ統括責任者のParker Harris氏は、それぞれの分野で同社が提供する新サービスについて説明した。
米Salesfoce.com 共同創業者 テクノロジ統括責任者のParker Harris氏SaaS分野では、アプリケーションをサービスとして提供している。これまでSalesforceでは、SFAやマーケティング管理、パートナー管理などのCRM関連アプリケーションを提供してきたが、「次期バージョンの『Winter 08』では、新たに『SalesforceContent』と『SalesforceIdeas』を追加する」とHarris氏。
SalesforceContentでは、ドキュメント管理機能を提供し、ドキュメントの共有や関連コンテンツの検索、バージョン管理などがウェブ上で可能となる。また、SalesforceIdeasは、これまで同社が顧客からのフィードバックを受ける場としていた「IdeaExchange」をサービス化したもので、Salesforce上で社員の意見を集めたり、カスタマーポータルからの顧客の意見に投票やコメントをつけたりする機能が提供される。
SalesforceIdeasのベースとなったIdeaExchangeだが、セールスフォースは同日、IdeaExchangeの日本語版を公開した。これにより、Salesforceの機能に対する意見や要望などが日本語で投稿できるようになった。
一方、プラットフォームをサービスとして提供するというコンセプトのPaaSは、Salesforce上で自由に開発できる環境を提供するもの。このプラットフォーム上で開発されたサードパーティーアプリケーションを売買する場も設けられている。このPaaS分野で新たに提供されるのが、「VisualForce」だ。VisualForceでは、さまざまなデバイスのユーザーインターフェースに最適化された方法でアプリケーションを開発できるというものだ。
こうして常に新たなサービスを追加し、進化を続けるSaleforceだが、日本法人で副社長 執行役員 COOを務めるCarl Schachter氏は、米国に比べると日本の企業はこうしたサービスの導入に慎重な構えを崩さないと指摘する。
「米国では新しいテクノロジが出て、これは行けそうだと感じた場合、すぐに導入を試みる。特にわれわれのようなサービスの場合は、気に入らなければやめることも簡単なため、サービスが浸透するのも早かった。しかし日本では、SaaSのコンセプトについては皆よく勉強していて興味も示しているが、いざ導入となると、われわれのこれまでの実績や将来性など、技術以外の面でも気になることが多いようだ」(Schachter氏)
ただ、日本郵政公社によるSalesfoceの導入は、同社にとって世界的にも最大となる4万5000ユーザーを抱えており、Schachter氏も手応えを感じている。「日本でこのビジネスが成長するポテンシャルは、今非常に高くなっている」とSchachter氏は述べ、さらに成長を加速させる日本独自のプログラムを近く発表予定であることを示唆した。
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