Mozillaのウェブブラウザ「Firefox 3」の正式リリースが刻一刻と近づいている。Mozillaのエンジニアリング担当バイスプレジデントMike Schroepfer氏によると、「ここ2週間ほどのうちに」正式リリース前の最終版となるベータ4が公開できる見通しだという。
MozillaはFirefox 3の最終ベータ版で、特にメモリ使用量とクロスサイトのXMLHTTPリクエストの問題を改良する。メモリ使用量は、「Firefoxのコア部分のコードを大幅に」書き換え、コア部分のスクリプティングエンジンを調整することで、最終製品版に向けて改善していくとSchroepfer氏は話している。
Schroepfer氏は米国時間2月25日、ZDNet.UKの取材に対して、Firefox 3ではセキュリティも強化していると述べた。ブラウザ開発者が神経を尖らせるセキュリティ問題の1つがクロスサイトスクリプティング攻撃(XSS)で、ブラウザの脆弱性が悪用された場合、任意のコードがウェブページに埋め込まれる可能性がある。
Schroepfer氏によると、この問題に対応するため、Firefox 3ではMozillaやGoogleなどが開発している新しい標準をベースにした安全なクロスサイトXMLHTTPリクエストを採用しているという。この標準を使えば、ウェブサイト間で安全に情報を交換できるとSchroepfer氏は説明する。ブラウザに組み込まれたクロスサイトXMLHTTPリクエスト機能は基本的にホワイトリスト方式をとり、悪用される可能性のあるインラインフレーム(iframe)タグをウェブサイトに埋め込まずに済むという特長があるという。
「人々はサイトを構築するときに、iframeタグを埋め込むといったハッキング要素を組み込んでしまう。また、複雑な(ウェブ対応の)マッシュアップを作っては、同時にクロスサイトスクリプティングのバグなどの問題もいっしょに実装してしまい、格好の攻撃目標を作ってしまう」とSchoepfer氏は語る。
またSchoepfer氏によると、Firefox 3の最終版には、安全なクロスサイトXMLHTTPリクエストだけでなく、アンチマルウェア機能も搭載する予定だという。Firefox 3には、GoogleとMozillaが協力するStopBadware.orgのブラックリスト、すなわち潜在的に危険なサイトをリストアップした一覧に載っているサイトへのアクセスをブロックする。
「(Firefoxは)ローカルのリストについて、そのURLが(StopBadware.orgの)ブラックリストに入っていないかどうかチェックする」とSchoepfer氏は説明する。
この機能はすでに現在公開されているFirefox 3のベータ3にも組み込まれている。そしてSchoepfer氏は、「2週間ばかり前に」Firebugサイトがハッキングされたときに、このブラックリストの有効性が現実に確認されたと述べた。
「MozillaのデバッギングサイトFirebugが、サイトに(挿入された)マルウェアでハッキングを受けた。Firefoxがそのサイトへのアクセスをブロックしたのだが、われわれははじめ、Firefoxのバグかと思った。実際には、じつに有効に働いたわけだ」とSchoepfer氏は語った。
Schroepfer氏はさらに、Firefox 3のベータ 3は2月12日の公開以来すでに50万件以上ダウンロードされていると述べ、その人気を強調した。
MozillaがFirefox 3の開発を開始した時点でSchoepfer氏は、MozillaはFirefoxの機能で想定される攻撃の影響やプライバシー問題を議論するために、「セキュリティの専門家」およびMozilla開発者が協力してすべての新機能を詳細に調べ、徹底的にセキュリティプロセスの見直しを始めたと語っていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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