NEC、タブレット活用のSaaS型POSシステムを強化--電子レシートなどと連携

NO BUDGET

2014-02-28 12:35

 NECは2月27日、タブレット端末を活用した、販売時点情報管理(POS)システムをSaaS型で提供する「NEC モバイルPOSソリューション」を強化すると発表した。パートナー企業が提供する予約管理システムや電子レシートシステムと連携することで消費者と店舗をつなぐO2O(Online to Offline)機能を追加する。3月から外食や小売り、サービス業などの中小規模店舗を中心に提供する。

 同サービスは、タブレット端末を活用し、精算や売上管理、分析といった店舗管理、電子マネーなどの決済、ポイントやクーポンなどの顧客情報管理システム(CRM)といった機能を提供する。店舗管理などの機能を低価格、短期間に導入できるのが特徴という。今回の機能強化では、予約管理と電子レシートといった機能が追加されている。

 予約管理は、VESPERの予約管理システム「TableSolution」と連携する。従来は手作業で行われていた予約台帳や顧客台帳の情報とPOSシステムで管理する情報を統合的に管理し、店内配席から注文管理、会計までの一連の業務を効率化できるという。

 電子レシートでは、ログノートが提供するO2O型電子レシートシステム「iReceipt」と連携する。iReceiptアプリの会員は、店舗での会計時に電子レシートをスマートフォンで受け取り、表示できる。レシートの紛失や印字の経年劣化の可能性を低減できるという。店舗は、購入データに基づき顧客に適したクーポンや新商品情報を電子レシートに表示するなどの販売促進活動を容易に展開できるとしている。

 O2O機能ではこれまでに、先行して台湾最大という飲食店クチコミサイト「iPeen(アイピーン)」を運営する紅谷資訊股有限公司(HongKu)と提携し、iPeenの加盟店に2013年5月からサービスを提供している。今回、国内でのサービス開始で首都圏のレストランや美容室などに関するクーポン付きフリーペーパー「クーポンランド」を発行するサイファとも販売提携した。

 NECは今後、全国への展開に向けて販売パートナーを拡大していく。2019年3月末までに国内外で計10万店舗への提供を目指すとしている。

画面イメージ
画面イメージ(NEC提供)

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