MS、「Azure SQL Database」のラインアップを変更--「Basic」「Standard」のプレビューを開始

Mary Jo Foley (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2014-04-25 15:03

 Microsoftがクラウドデータベースのラインアップを変更した。

 現行のクラウドデータベースのサービスカテゴリが一部廃止となり、代わって新たなカテゴリが導入される予定だ。

 Microsoftは、米国時間2015年4月24日をもってSQLデータベースの「Web Edition」「Business Edition」を終了することを発表した。それと同時に、同社は新たに「Basic」「Standard」のプレビューを提供開始したと、4月24日の公式ブログで明らかにした(Microsoftは、旧カテゴリの廃止前の少なくとも6カ月前までに、顧客向けに新カテゴリの一般提供を開始するとしている。仮に終了期限の延長が必要な場合でもそのようになるという)。

 Microsoftは既に、「Azure SQL Database」(旧称「SQL Azure」)に新たに「Premium」カテゴリを導入する予定を発表していた。そして、4月24日にようやく、SQL Azureの3つのカテゴリ(「Basic」「Standard」「Premium」)すべてのプレビュー版が一般公開された。

 Microsoftの公式ブログによると、新しいカテゴリでは、アップタイム率99.95%のサービスレベル契約(SLA)に加え、より大容量のデータベース(最大500Gバイト)のサポートをより低価格で提供するという。

 3つの新カテゴリについて、Microsoftは次のように説明している。

1. Basic:トランザクション負荷の軽いアプリケーション向け。パフォーマンス目標は、予測可能な時間あたりのトランザクション数。

2. Standard:クラウド設計の業務アプリケーションを開始する場合に頼りになるオプション。ミッドレベルのパフォーマンスとビジネス継続性機能を提供。パフォーマンス目標は、予測可能な1分あたりのトランザクション数。

3. Premium:ミッションクリティカルなデータベース向け。最高のパフォーマンスレベルと高度なビジネス継続性機能へのアクセスを提供。パフォーマンス目標は、予測可能な秒あたりのトランザクション数。

 こちらが価格表である。


 これらの価格はプレビューを対象としたもので、50%の割引が適用されているが、新しいカテゴリの一般提供が開始され次第、適用されなくなると考えられる。また、Microsoft は、新SQL Azureの3カテゴリに対し、新たに「ビジネス継続性」機能を追加する予定だ。これらの新機能には、セルフサービス復元やアクティブな地理レプリケーションなどが含まれる。

 Microsoftは今週に入り、「Windows Azure」のカテゴリおよび価格帯を変更し、「Azure Web Sites」に新カテゴリ「Basic」を追加した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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