ニフティ、家庭内LANとクラウドのVPN接続サービスを事業者向けに提供

NO BUDGET

2014-09-19 14:51

 ニフティは9月18日、家庭内ネットワークとクラウドを結び、さまざまなサービスに活用できるプラットフォーム「スマートサーブプラットフォーム」の提供を開始した。サービス事業者の利用を想定している。

 ニフティでは、宅内のLANに接続されたさまざまな機器を外出先から安全、手軽に操作できるネットワークサービス「スマートサーブ」を個人向けに2013年10月から提供している。今回のスマートサーブプラットフォームは、そのシステム基盤をサービス事業者向けに提供する。

 小型の専用機器(サービスアダプタ)を宅内のLANにつなぐだけで、家庭内ネットワークとニフティのデータセンター内にあるクラウド環境を仮想専用網(VPN)で接続する。これによりサービス事業者は、利用者に複雑なネットワーク設定を強いることなく、クラウド上で構築したシステムから各家庭に向けてさまざまなサービスを提供できるという。

スマートサーブプラットフォームの利用イメージ
スマートサーブプラットフォームの利用イメージ(ニフティ提供)

 サービスアダプタとクラウド間の通信には、遠隔地にあるLAN同士を接続するためのネットワーク技術である「L2VPN(Layer2 Virtual Private Network)」を活用する。IPsecで暗号化しているため、セキュアなネットワーク環境下で、TCP/IPを含むさまざまなプロトコルで双方向かつフラットに通信できる。スマートハウス向け制御プロトコルでセンサネットプロトコルの「ECHONET Lite」対応機器などにもクラウドから直接接続できる。

 現時点でサービス提供に利用できるクラウド環境は「ニフティクラウド」に限られるが、今後は他社のクラウドサービスにも対応する予定。

 税別料金は、初期費用としてサービス登録料20万円とサービス基本料として月額10万円、ホームネットワーク側に設置するサービスアダプタが1台1万6000円(100台単位で販売)で接続料が月額400円からとなっている。

 スマートサーブプラットフォームは、フューチャーシティソリューションズが2013年8月から提供している「フューチャーシティHEMS」のネットワークサービス提供基盤として利用されている。東北大学と宮城大学が予定している実証実験で活用する「テレナーシングモニタリングシステム」のネットワークサービス提供基盤として採用される。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]