日本棋院がSalesforceを導入--会員サービスに活用

ZDNET Japan Staff

2011-06-02 17:35

 セールスフォース・ドットコム(セールスフォース)は6月2日、公益財団法人日本棋院(日本棋院)が、同社のクラウドサービスを導入したと発表した。

 日本棋院では、会員への提供サービス、発行免状情報、問い合わせ履歴情報などを一元管理するため、これまで独自システムを3世代にわたり開発してきたという。しかし運用コストや、情報量増加に伴う膨大な改修費用の課題を抱えていた。今回、4度目のシステム改変時期に合わせ、サーバなどハードウェアの所有が不要で、インターネットを介してITが利用できるセールスフォースのクラウドサービスへの切り替えをおこなったという。

 導入決定にあたっては、コスト面に加え、個人情報を扱う上でのセキュリティ面、ニーズに合わせて機能を柔軟に変更できる拡張性などが評価されたという。稼働は2010年4月より開始しており、合わせて、定期購読誌や会員証の発送に、配送事業者向けのポータルサイトを導入することで、配達情報、状況などを共有して効率化するともに、ミスや漏れを防ぐ業務刷新も行ったとしている。

 日本棋院ではクラウド導入後、会員情報や約40万件の発行免状情報などを管理しながら、サービスを徐々に拡充。現在では、会員登録フォームから情報を直接取り込める機能や、キャンペーン機能などを使った会員へのダイレクトメールや、見込み会員向けのイベント情報提供などを実現し、サービス向上と将来のファン育成に努めているという。

 今後は、会員登録の決済システムや対局システムとも連携させ、有償で楽しめる対局や会話、指導や同好会などのサービスをスムーズに利用できるよう環境を整備していくという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]