ワークスタイル変革、デジタルマーケティング分野がアプリケーション市場をけん引--IDC調査

山田竜司 (編集部)

2014-08-29 12:15

 IDC Japanは8月28日、メールやコンテンツ管理ソフトなどの国内コラボレーティブ/コンテンツアプリケーション市場の調査結果と予測を発表した。2013年は、前年比成長率8.8%の1118億3900万円だった。Windows XPのサポート終了や消費税増税前の駆け込み需要などがあり、2012年の前年比成長率4.2%から伸長した。

 2014年以降は、成長要因である会議アプリケーション、エンタープライズソーシャル、ウェブコンテンツ管理などの影響によって、2013~2018年の年平均成長率(CAGR)4.9%で成長し、2018年の同市場規模は1423億6100万円になると予測している。

 IDCではメールや会議のアプリケーションなどを「コラボレーティブアプリケーション市場」、コンテンツ管理ソフトウェアやエンタープライズポータルなどを「コンテンツアプリケーション市場」と定義している。

 セグメント別に見ると、コラボレーティブアプリケーション市場では、従来型のメールやグループウェアの飽和やクラウドへの移行により成長が緩やかな市場と、ワークスタイル変革やデジタルマーケティング需要に支えられた会議アプリケーション/エンタープライズソーシャルソフトウェアなどの成長率の高い市場に2極化している。2013年のコラボレーティブアプリケーション市場は前年比5.6%増の620億2100万円と推定した。

 一方でコンテンツアプリケーション市場は、従来のe-文書法、J-SOXなどの法制度対応から、デジタルマーケティングやカスタマーエクスペリエンス需要などの促進要因により、2013年は前年比13.1%増の498億1700万円と予測している。

 IDCは関連事業者に対し、これまでのコラボレーティブ、コンテンツアプリケーションの複数機能を統合したSaaSとしての展開や、セルフプロビジョニングを持つクラウドサービス化を進める必要があると分析している。


2009~2018年国内コラボレーティブ/コンテンツアプリケーション市場 セグメント別売上額予測

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]