CNET News.comが入手した情報によると、Intelは、一度は力を入れながらも成功には至らなかったある機能の搭載を、次期Itaniumチップでは見送るという。
今週公開された176ページにおよぶ「Montecito」プロセッサのリファレンスマニュアルによると、近い将来登場する同プロセッサには、Itaniumでx86チップ(PentiumやXeonなど)用ソフトウェアを動作させるための回路が搭載されないという。
今後、Montecitoプロセッサでx86チップ用ソフトウェアを動かそうとする場合には、2004年にIntelが公開した「IA-32 Execution Layer(IA-32 EL)」というエミュレーションソフトウェアを利用する必要がある。
今回の決定について、広報担当のErica Fieldsは、「IA-32 ELのパフォーマンスと柔軟性が、Itanium上での32ビットアプリケーション処理において格段に向上した」ことを理由に挙げた。そのため、「Montecitoでは、x86ハードウェアサポートに利用されていた基板スペースを別の目的に利用することにした」(Fields)という。
Intelがこれまで公表を拒んできた今回の変更は、Itaniumの大規模な展開に対する同社の意欲が薄れてきたことを示している。これにより、同チップは今後ハイエンドサーバ専用チップの役割を担うことになる。Intelがこの市場セグメントに専念することにした要因としては、Itaniumがx86ソフトウェアを効果的に稼働できないため、ソフトウェアベンダーやサーバの顧客にとって大きな負担となったことなどがある。
Itaniumの発売延期や当初のパフォーマンス不足は、当時のx86サポートが実用的ではなかったことを意味する。同チップはまた、新しいx86チップの機能もサポートしていなかった。IlluminataのアナリストGordon Haffは、「基本的には、だれもハードウェアベースのIA-32実行機能を使わなかった。だから、この基板スペースは何かほかのことに使った方がよい。もちろん、基本的にはソフトウェアベースのエミュレーションも全く使われていないが、少なくともこちらはチップのスペースをとらない」と語っている。
「Montecito」プロセッサのリファレンスマニュアルによると、同プロセッサを利用するOSはIA-32 ELをサポートする必要があるという。「Montecitoで動作するOSにはIA-32 ELのインストールが必須」と同マニュアルには記されている。
Microsoft Windowsや主なLinuxにはIA-32 ELが組み込まれている。しかし、同エミュレーションレイヤは新しいXeonよりかなり遅い。Intelによると、1.5GHzのItanium 2プロセッサによるx86命令のエミュレーションは、1.5GHzのXeonプロセッサとほぼ同等の速度だという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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