日商エレ、米Infinetaと代理店契約--10Gbpsまでの広帯域WAN最適化装置

田中好伸 (編集部)

2012-06-19 17:25

 日商エレクトロニクスは6月19日、WAN最適化装置を提供する米Infineta Systemsと代理店契約を結んだことを発表した。契約は5月に締結。国内初と説明する。

 Infinetaが提供するWAN最適化装置「Data Mobility Switch(DMS)」は、10Gbpsまでの広帯域トラフィックを最適化でき、データセンター間のアプリケーションなどに最適なアプライアンスとしている。

 従来のWAN高速化装置は、大企業の本社と支社の間を結んで、サーバとエンドユーザーの間でセッション数が1万を超えるような個所に適用され、アプリケーションレベルでの高速化を図るのが一般的だ。

 Infineta DMSは、データセンター間でストレージのバックアップやレプリケーションなどセッション数は少なくてもセッションごとに太い帯域が必要とされる10Gbpsの広帯域WANに適しており、TCPレベルでトラフィックを最適化できると説明する。重複排除や圧縮の技術で、平均してトラフィック量を80~90%削減できるという。

 対応するトラフィック量で4つのモデルで構成される。それぞれの参考価格は1Gbpsで1000万円、2Gbpsで1500万円、5Gbpsで2500万円、10Gbpsで4000万円としている。

 クラウドや災害復旧(DR)などの需要で、今後トラフィックが増大すると考えられるデータセンター間ネットワークや遅延が大きくなる海外との通信で、コスト効率よく体感速度を改善できることから、クラウドサービス事業者やユーザー企業などに最適な製品としている。

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