ネットワールド、台湾Quanta製“ベアメタルスイッチ”提供--OpenFlowに対応

NO BUDGET

2014-07-25 16:31

 ネットワールドは7月24日、台湾Quanta Computer製の“ベアメタルスイッチ”の販売を開始した。LinuxベースのネットワークOSを搭載できる。ネットワールドとQuantaは、データセンター向けにQuanta製サーバやスイッチ、ストレージ、ラックなどの製品を取り扱うディストリビューター契約を締結。今回のスイッチは第1弾になる。

 ベアメタルスイッチは、Cumulus NetworksやBigSwitch Networksなどが開発するLinuxベースのネットワークOSをインストールして稼働させられる。ネットワーク仮想化プラットフォーム「VMware NSX」などにも対応できるSDNスイッチとしても利用できる。ネットワールドは、Quanta製OSを搭載して、標準技術「OpenFlow」に対応した汎用スイッチモデルも8月から販売する。

 Quantaのスイッチには、1Gbpsのエントリモデル「1000」、クラウド事業者向けとして10Gbpsの「3000」と40Gbpsの「5000」の3シリーズ。各シリーズには業界標準のブートローダー「ONIE」付ベアメタルスイッチと、Quanta OS搭載の汎用スイッチの2種類が用意されている。Quanta OS搭載モデルは、通常のL2/L3機能に加えて、「OpenFlow Ver 1.3」に対応している。設計は、Facebookが主導する「Open Compute Project(OCP)」仕様に準拠している。

 税別の参考価格は、1000シリーズでQuanta OSを搭載する汎用スイッチモデルが28万円、3000シリーズでベアメタルスイッチモデルが99万円、3000シリーズで40GbEに対応、Quanta OSを搭載する汎用スイッチモデルが129万円となっている。

 このスイッチ製品群に、ネットワールドはQuantaと国内大手保守企業と協業して日本全国をカバーする日本語対応のコールセンターを配備したキャリアグレードという保守を提供する。ユーザー企業は「後出しセンドバック」「先出しセンドバック」「平日オンサイトサポート」「24時間365日オンサイトサポート」の4種類から必要な保守サービスを選択できる。

 ネットワールドは、日本のクラウド事業者などでも採用が進んでいるQuanta製の“ホワイトボックス”サーバもスイッチに続いて販売する予定。データセンター事業者などの同一機種大量導入向けを中心に、ユーザー企業のニーズに応じて機種を選定し、提供する。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]