ディーコープ、データベース基盤刷新--東京・福岡間でリアルタイム同期

NO BUDGET

2014-09-03 11:55

 ソフトバンクグループのディーコープは、提供する購買支援サービス向けのデータベース基盤を刷新し、オンプレミス環境とクラウド環境を併用するハイブリッド構成へ移行、新たに稼働を開始した。日本オラクルが9月2日に発表した。

 ディーコープは、買い手企業と売り手企業の購買活動を総合的に支援するコンサルティングを手掛けており、顧客の購買プロセスを見直して購買コストの削減や調達要件の適正化を実現するサービスを提供している。同社の購買支援オンラインサービス「@Dee」は、買い手である大手企業と数多くの売り手企業とをマッチングし、見積提案から商談成立までの一連の取引を迅速に提供。これまでの購買支援企業数は1200社超、累計購買支援金額は2兆円を突破する、企業間取引での日本最大級の購買調達支援活動となっている。

 @Deeのユーザー数と取引の拡大に伴い、耐障害性や性能に関するサービスレベル要求が高まってきたことから、データベース基盤を刷新した。新たなデータベース基盤には、一般的なIAサーバやクラウドサービスを含めて検討した結果、これまで分散していたデータベースを統合し、性能の改善、災害や障害でのデータ保護、セキュリティ強化を実現するため、可用性や信頼性に定評のある「Oracle Database Enterprise Edition」専用に開発されたデータベース専用機「Oracle Database Appliance」が採用された。

 データ保護のためにOracle DB Enterprise Editionの機能である「Oracle Real Application Clusters One Node」と「Oracle Data Guard」、データ増加に伴う性能改善に「Oracle Partitioning」、性能管理改善のため「Oracle Enterprise Manager Diagnostics Pack」と「Oracle Enterprise Manager Tuning Pack」、セキュリティレベル向上のため「Oracle Advanced Security」も採用された。

 新たな基盤は、IDCフロンティアの提供するデータセンターとクラウドサービスとデータセンター間ネットワークを採用し、東京、福岡、福島の3拠点で稼働している。オンプレミス環境とクラウド環境の併用でシームレスなシステム稼働と、災害や障害に対して高い可用性を実現できたという。構築プロジェクトでは、ソフトバンク・テクノロジーがDatabase Applianceの導入支援を手掛けた。

ディーコープでのDatabase Appliance導入構成図
ディーコープでのDatabase Appliance導入構成図(オラクル提供)

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