VMware AirWatchの「あり」「なし」でこんなに違う! モバイルワークの業務効率とレスポンス

 ヴイエムウェアの「VMware AirWatch」は、スマートフォンなどのモバイルデバイスから、業務データ・業務システムにセキュアにアクセスし、活用するための環境をかたち作る仕組みだ。これを用いることで、業務利用のスマートフォンの活用範囲を、セキュリティを確保しながら大きく押し広げることが可能になる。

 では、VMware AirWatchベースの環境が「ある」と「ない」とでは、現場の業務効率にどれほどの差が出るのか──。セールパーソンのシンプルな仮想ケースに基づきながら、その差を見ていくことにしよう。

CASE-1:VMware AirWatch「なし」のA社の場合

 A社はB2Bの領域でビジネスを展開するメーカーだ。セールスパーソンの業務効率向上を目的に、数年前からスマートフォンを支給し、携帯させている。ただし、スマートフォンでセールスパーソンに許可している“業務”は、通話とメール、スケジュール管理のみ。セキュリティ上の理由から、業務システムにスマートフォンなどのモバイルデバイスからアクセスし、活用することは禁じている。会社の重要データとともにモバイルデバイスが紛失・盗難されるのを危惧してのことだ。

 そんなA社で働くセールスパーソン、山田氏(仮名)は、出張先で顧客からメールを受けて凍りつく。そのメールに次のような内容が記されていたからだ。

 「2日前に提出してもらった見積書を、宛名と数量を変更して出し直してほしい。期限は本日16時50分」

 仮に会社にいれば、この依頼を処理するのは造作もないことだった。ところが今は出張先。ラップトップPCもなく、手元にあるのはスマートフォンだけ。見積書を変更して客先に送るすべがない。これから、出張先でのアポイントをこなし、急いで社に戻ったとしても、16時50分の期限までに変更した見積書を先方に遅れるかどうは微妙だった。

 山田氏は慌てて客先に一報を入れ、指定の期限までに見積りを出し直すのは難しいとの事情を伝えた。すると、客先の返答はこうだった。

 「無理を言って本当にすまない。ただし、こちらの事情で上司との相見積り(コンペ)の会議が今日の17時になってしまった。申し訳ないが16時50分がぎりぎりの線。それを超えるとコンペの土俵に上げられない」

 となれば、もう選択の余地はない。出張先の用事を済ませ社へと急行した。しかし社に戻れたのは16時45分。超特急で見積書を作り直したが期限の時刻を過ぎていた。いちるの望みにかけて客先に修正見積りを送ったものの徒労感は拭えなかった。そんな徒労感と失望感のなか、山田氏は部で使っている営業支援のSaaSのアプリケーションにアクセスする。見込みの売上げと確度を変更するためだ。常日頃から、社内の業務システムとSaaSへのアクセスID/パスワードが異なることに不便を感じていたが、この日は特にそれにイラつきを覚えた。

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