Web 2.0 Summitで語られた未来の電気自動車

限りある石油資源を使わない電気自動車の開発が進んでいるが、ビジネスモデルとして展開するには莫大な投資が必要だ。米国で電気自動車に取り組むベンチャー2社の動きを紹介する。

文:Josh Lowensohn(CNET News.com)
翻訳校正:川村インターナショナル  2008年11月19日 08時00分

 2008年11月5日から7日にかけてサンフランシスコで開かれたWeb 2.0 Summit 2008では、低迷する現在の経済状況においても機能するビジネスモデルの探究が中心的な議題となったが、今、最も勢いのあるベンチャー2社のモデルも少なくとも現時点ではなかなか採算にあわないようだ。

 その2社とはTesla Motorsと、Shai Agassi氏が経営するBetter Placeだ。それぞれはまったく異なるビジネスモデルを有するが、ガソリン自動車が長くは存続しないであろうという見方においては共通している。PayPalの共同創業者の1人であるElon Musk氏が創業したTesla Motorsは、電気のみで走行する高級スポーツカーを手がける電気自動車メーカーだ。ただし同車を手に入れるには、銀行に10万ドルを超える残高がなくてはならない。一方、Better Placeを経営するAgassi氏は、自動車業界のパラダイムを、すべてが電気で動く世界へと変ええることを目指している。ガソリンスタンドでは、給油の代わりに、洗車するより短い時間で、バッテリ交換が行われる、という。

 11月7日、Web 2.0 Summit 2008にそれぞれ別のセッションで登場したMusk氏とAgassi氏だが、今までのビジネスモデルに代わる新たなモデルを普及させ自分たちのビジョンを実現するうえで、両氏の前に立ちはだかっているのが資金の問題だ。Musk氏の場合は、実際のテクノロジーの開発以上に、充電インフラの整備も課題になる。

ホワイトペーパー
http://japan.zdnet.com/extra/green-enterprise/green-tech/story/0,3800089562,20383815,00.htm
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