《第3回》シトリックスとHPが創造する高品位なリモートデスクトップ体験


シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社
セールスエンジニアリング本部
コーポレートフィールドSE部
シニアシステムズエンジニア
加藤あかり氏

 リモートデスクトップ環境「HDI」の販売が好調だ。「いつでも、どこからでも、セキュアなアクセスが可能」というメリットはVDIと同等だが、仮想化レイヤーがないため十分な性能やレスポンスを安定的に提供できるメリットが高く評価されている。日本ヒューレット・パッカードと緊密に協力して、HP Moonshot SystemによるHDIソリューションを提供しているシトリックス・システムズ・ジャパンの加藤あかり氏に聞いた。

――シトリックスが提案している「モバイルワークスペース」についてお聞かせください。

加藤氏:スマートフォンやWi-Fiがあたり前になって、働く環境も大きく変わってきたことを実感していらっしゃる方は多いと思います。シトリックスは、「モバイルワークスペース」というコンセプトに基づき、様々なデバイスから、いつでも、どこからでも、必要な情報にアクセスして業務を遂行できる環境を支えるソリューションを提供しています。中核製品である「Citrix XenDesktop」はおかげさまで大きな支持をいただき、中小規模から大規模まで幅広いお客様にご利用いただいています。

 スマートデバイスの積極的な活用、ワークスタイルの変革、クライアントセキュリティの強化など、お客様がXenDesktopを導入される理由は様々ですが、最近注目されているのはBCP対策としての効果です。シトリックス・システムズ・ジャパンの例をご紹介しますと、全社員がBYOD(個人所有のデバイス持ち込み)によるリモートデスクトップを利用しているのですが、たとえば自然災害で交通機関がストップしてしまったときでも自宅から普段と変わらず業務を遂行できます。「モバイルワークスペース」は、働き方を変えるだけでなく、ビジネスを止めないという貢献もできるのです。

――あらためて「XenDesktop」についてご紹介いただけますか。

加藤氏:シトリックスのモバイルワークスペース ソリューションは、「仮想デスクトップ/仮想アプリケーション」「企業向けファイル共有ソリューション」「モバイルデバイス管理ソリューション」の3つから構成されています。中心となるのは、XenDesktopによるリモートデスクトップ(シトリックスでは一般的に「仮想デスクトップ」と呼んでいます)の領域です。

 お客様はよくリモートデスクトップのレスポンスや使い勝手を気にされますが、そんなとき私は実際に業務で利用しているXenDesktop環境を体験していただきます。いま、このPCはシトリックスのシンガポールのデータセンターにリモート接続しています。プレゼンテーション資料もスムーズに動作することがおわかりいただけると思います。データセンター内ですべてのデータが管理されているので、重いデータの扱いも想像されるよりずっと高速です。

――お客様がシトリックス製品を選ぶ理由はどこにあるとお考えですか。

加藤氏:ポイントは大きく2つあると思っています。第1に、リモートデスクトップの多様な方式をご用意していますので、お客様の目的やコストに合わせてお選びいただけることがあります。そして、こちらが重要なのですが、第2にシトリックスは「モバイルワークスペース」のコンセプトのもと、多様なデバイスでの共通した操作性や使用体験を長い年月をかけて洗練させてきました。XenDesktopは、デスクトップやノートPCだけでなくiPadやiPhone、Chromebookなど様々なデバイスから快適にお使いいただけます。

 遅延やパケットロスが起こってしまうようなネットワーク環境が良くない条件でも、XenDesktopなら動作や画面遷移はとても滑らかです。シトリックス独自のHDXテクノロジーにさらにFramehawk技術を新たに組み合わせ、これまでにないスムーズな動作を実現しました。また、最新版のXenDesktopではiPad用にマウスを使えるようになりました。「iPadでWindowsのリモートデスクトップに接続した際、ドラッグ&ドロップなどのマウス操作ができると便利」という声にお応えしたものです。


Citrix X1 Mouseは、iPadやiPhoneなどでWindowsアプリケーションを快適に操作できる。

――シトリックスとHPは、「HDIソリューション」で緊密に協力してこれらました。

加藤氏:はい。HP Moonshot Systemのハードウェア上でXenDesktopが動くというレベルではなく、「HDIソリューション」を共同で開発し、GPUの性能を引き出せるよう専用のドライバーをチューニングするなど、優れたサービス品質を一緒に作りこんできました。特定のハードウェアベンダーとの間で、これだけ緊密な協力関係を築いたケースは多くないと思います。それだけHP Moonshot SystemによるHDIソリューションへの期待が大きいということでしょう。HDIは、シトリックスが「モバイルワークスペース」を推進していく上でも、XenDesktopのビジネス領域を拡大するという意味でも、大きなポテンシャルがあると感じています。XenDesktopの多様な方式の中で、HDIはお客様から最も注目されており、私たちにとっても一押しのソリューションと言えます。

HDIとは

HDI(Hosted Desktop Infrastructure)は、超高密度サーバー「HP Moonshot System」を利用したリモートデスクトップソリューション。シンクライアント向けに特化して設計・開発された「HP ProLiant m700サーバーカートリッジ」(4つの独立したPCリソースを搭載)を1シャーシに45枚搭載し、180ユーザーのデスクトップ環境をわずか4.3Uのスペースに"物理的に集約"できる。仮想化によってリソースを細分化するVDIを大幅に上回る、高性能なリモートデスクトップ環境を実現する。

加藤あかり氏:シトリックス・システムズ・ジャパンにて、シニアシステムエンジニアとして活躍しながら、顧客への提案活動やセミナーでの講演なども精力的にこなす。「国内だけでなく海外出張時にもXenDesktopは快適に使える」と話す。

VDIと比較しHDIを選択する企業が増加

提供:日本ヒューレット・パッカード株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部 
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