日立製作所の掲げているコンセプトであるITシステムの運用サイクルの最適化は、結果的にITILの考え方にも通じるものであることは、前編で紹介してきた。後編では具体的にいくつかの機能にフォーカスしてみよう。
システム運用管理サイクルの継続的な改善を実現する
JP1/IM - SS
ITILの実現には、プロセスを厳密に定義して、スキルの高い技術者がそれを実践できるのならば、必ずしもシステム管理ツールは必要ないかもしれないが、現実的ではない。 効率的で信頼性の高い管理を実現し、プロセス(Process)と人材(People)をサポートするには、ツールと技術(Products)の活用が必要である。
最新版のV8.5ではグリーンITへの支援機能まで追加され、極めて幅広い製品ラインナップを持つJP1だが、その中でもITILのITサービスのライフサイクル管理を支援するのはサービスデスク製品「JP1/Integrated Management - Service Support(以下、JP1/IM - SS)」だ。
JP1/IM - SSは、システム運用で日々発生する問合せなどを効率よく管理できるだけでなく、ITシステムの設計・構築、運用、そして管理・評価という一連のサイクルを適切に繰り返すことで、継続的な運用改善を実現する。
JP1/IM - SSを利用した設計・構築のフェーズで特徴的なのは、運用に合わせた役割、権限の分掌を厳密に管理できる点だ。作業グループごとに役割や権限(ロール)を設定することで、プロセスごとにユーザーまたはロールの単位で案件の操作権限の割り当てが可能だ。役割や責任の明確化などチェック体制を整備することで、不正な処理の抑制に貢献することができる。さらに、作業の割り当てやメール通知先に「ロール」を指定できるため、作業の分担を支援し、担当者が不在で案件が沈み込むという事を防止できる。また、JP1では作業管理フォームを、利用者自身が自由にカスタマイズできる柔軟性も持っている。
案件作成画面、プロセス・ワークボード

案件の作成時、重要度と影響度から「優先度」を、また優先度に応じた「作業期限」を自動設定できる。ツールを利用したプロセス管理ではこの「優先度」が特に重視される。
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