昨年10月、NECは、米国でオープンソースソフトウェア(OSS)に関するサービス事業を展開するSpikeSourceとの提携を発表。12月からは、SpikeSourceが開発した、代表的なOSSコンポーネントを組み合わせた動作検証済みの基盤スタック「SpikeSourceコアスタック」とNECのサーバExpress5800シリーズ、そしてLinuxとを一体で提供するサービスを開始した。SpikeSourceとの協業により、NECは中堅・中小規模の企業向けOSSビジネスの大幅な強化を図ろうとしている。
NECは業界でもいち早くOSSとの関わりを持ち始めた。当時は、顧客企業の中でも先進的な層がOSSを独自に導入し、孤軍奮闘しながらその活用の道を探っていた。当然、何らかの問題が発生すれば自力で解決を図るしかない。しかし、独力での解決もなかなか難しく、NECに協力を求める声が徐々に増えていた。
こうした背景から、NECは2000年に「Linuxサポートセンター」をスタートさせ、OSSビジネスに乗り出した。そして2004年春には、エンジニアの体制を整備したうえで、OSSミドルウェアを用いた構築サービスとOSSデータベースの保守サポートの提供を開始。企業向けの本格的なOSSビジネスを開始することになる。
現在では、数多くのOSSベンダーとの提携、OSSコミュニティへの支援や連携などをベースに、NEC独自のOSS/商用混在スタック「構築Suite」やOSSスタック「構築Suite OSS+」の提供、OSSを活用した構築サービスや保守サポートサービスなどの提供、といったように全面的な企業向けOSSビジネスを展開している。NECでは、この企業向けOSSビジネスを大きく3つの領域に整理している(図1)。厳格にミッションクリティカル性を求められるシステムを除いた大規模・中規模の基幹系システムを対象にした領域A、フロント系や情報系、あるいは小規模な基幹系などを対象にした領域B、そして中堅・中小企業などで需要の多い単機能なシステムを対象にした領域Cである。この3つの領域で、NECはOSSの活用を積極的に支援しようとしている。
図1:NECの OSS 取り組み方針
SpikeSourceコアスタック
統合運用管理ソフト 「WebSAM System Navigator Ver2.0」
「CLUSTERPROX 1.0」強化概要