現在の日本において「それなりのエンジニア」は、もはや求められていない。必要とされているのはズバリ「とがったエンジニア」なのだ。オフショア開発などで海外のエンジニアの活躍がめざましい今、日本のエンジニアには市場価値の高い技術が要求されている。そのためには他のエンジニアとの差別化が重要だ。専門性の高い技術の保有と経験を客観的・定量的に証明するには「資格」が最適で、昨今ぜひとも取得を目指したい資格の1つに「ORACLE MASTER Expert」が挙げられる。この資格がどのようなものなのか、ご紹介しよう。
今、DBAの役割がかつてないほど重要視されている
日本のITエンジニアを取り巻く環境が、変化している。従来は1つのプログラミング言語を習得し、特定の業務領域に関する知識を身につければ、その後はそこそこ仕事を続けられ、経験を積めばそれに応じた報酬のアップも期待できた。
日本オラクル株式会社オラクルユニバーシティ
ビジネス推進部
担当シニアマネージャー
西部 正義氏
ところが、最近では単なる経験の蓄積だけではキャリアアップが狭まる状況だ。技術者にはその個人ならではの「強み」が求められている。そのような状況下で、アピールできるスキルの1つとしてデータベース技術が注目されている。日本オラクル株式会社(以下、オラクル)で、オラクルユニバーシティ ビジネス推進部 担当シニアマネージャーを務める西部正義氏は、この技術が注目されている理由を3つ挙げる。
「1つめが、日本版SOX法などで企業に要求されている『コンプライアンスへの対応』。あわせて『セキュリティ強化』の面からもデータベース技術者(DBA:Database Administrator)の役割の重要性が今まで以上に高まっています。これが2つ目。そして3つ目は技術者を取り巻く環境の変化で、『オフショア開発(※)の進展』が挙げられます」(西部氏)
※オフショア開発…労働力が安価な海外の企業(主に中国やインドなど)へ、システム開発や運用管理を委託すること
まず『コンプライアンスへの対応』では、データの正当性の証明が求められる。過去のある時点で情報がどうであったかまでを、監査の際に素早く、正確に提供できなければならない。企業情報は当然データベースに格納、管理されているので、この要求に応えるためにDBAの役割が重要となる。
業務に明け暮れ、差別化できる技術を習得するチャンスを失う前に、取るべき対策とは……?
次に『セキュリティ強化』だが、特に重要度が高いのが情報漏えいの防止だ。データベースには、企業活動にとって特にクリティカルな情報が格納されている。データベースを堅牢にすると同時に、利用者の利便性を損なわないよう管理するのは、DBAの腕の見せ所でもある。
最後の『オフショア開発』は、言語や文化の壁もあり日本では、まだ緩やかな浸透といった状況だ。しかしながら、現時点で既に単体開発、テストなど労働集約的な業務については徐々にオフショア開発の利用が進んでおり、数年後には確実に利用拡大し、オフショア開発できる技術と日本に残る技術が明確になっていく。オフショア開発と共存するために、技術者にはより価値の高いスキルを身につけることが求められている。
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