さて、ここでパナソニックのネットワークカメラならではの特長、幅広い環境で閲覧できる点に注目してみよう。一般的に、ネットワークカメラの映像はPCで確認することがほとんどだが、本シリーズはPC、携帯電話、アクトビラ※1対応のテレビでも閲覧することが可能であり、アナログビデオ信号で、そのままテレビにつないで、ビデオカメラとして使うこともできる。もちろん、PCで確認する場合には、画面全面を使って大きく表示したり、ひとつの画面に複数のカメラ映像をリアルタイムに映し出したりなど、用途に適した表示方法を選択可能だ。
さらに、パナソニックでは携帯電話専用のサービスとして画像※2の蓄積・表示のための「みえますねっとLite」を提供、これによりユーザーはPCを使わずに携帯電話だけでネットワークを設定できるようになった。画像はカメラ1台あたり100枚を自動更新しながら蓄積するので、少し前の時間のセンサー記録画像も閲覧可能である。このように、用途に応じて適切な利用環境を容易に構築することで、迅速な意思決定を行えるようになるわけだ。
上記のような閲覧機能の活用の場として、小規模な事業所などに設置するケースが挙げられる。このような事業所では、スタッフが外出してしまいほとんど人がいない状態になることもありがちで、人手が足りないために急を要する事態の対応に手間取る場合もある。そんなとき「みえますねっとLite」を利用すれば、あらかじめ登録された携帯電話で、リアルタイムに画像を記録したことを通知するメールを受け取り、画像をその場で閲覧することが可能だ。BB-HCM515は人感センサーや動きセンサーと連携して、人がカメラに近づいた時の画像を記録し、確実に来客の記録を残せる。つまり、来訪者があった際にそれをすぐに知ることができ、撮影された画像を基に迅速に対応策を立てられるわけだ。
みえますねっとLiteを使ったモニタリング
これまでに述べてきた使い方以外にも、ネットワークカメラの活用法は幅広く存在している。例えば、今や企業でもプロモーション活動や社内のコミュニケーションにインターネットを活用したビデオコンテンツ配信が一般的になりつつあるが、そうしたコンテンツ作成にあたって、SDメモリーカードに記録された映像データは画質が高く、カード自体の取り扱いも容易であるため大いに活用を見込むことができる。加えて、本シリーズは動きのある映像だけを記録するなど、必要な部分のみを撮影できる機能も備えているので、こうした使い方をする際、大きな魅力となるだろう。
とはいえカメラの画質が良くなければ、高品質な映像を撮影するのも不可能だ。つまり、ネットワークカメラ選びにあたっては、映像や画像を撮影する能力も重要なポイントの1つとなっている。また、コンテンツ作りだけでなく日常利用においても、店内にネットワークカメラを設置する場合、画質がよければ、防犯用途に加えて、より店内の様子をはっきりと確認でき、顧客がどの商品を選んだのか、顧客の関心がどのように移動したのかなどといった情報を画像や映像から得られやすい。つまり情報を多く得ようとするならば、画質は高ければ高いほど好ましいのだ。
その点においてもBB-HCM515は約130万画素の、いわゆるメガピクセルクラスの画質を実現しており、従来モデルに対して、縦・横とも約2倍の精細度の画面モードを持つ。加えて明るいところを背景にしても人の顔などが明るく見える「逆光・階調補正機能」を搭載しており、玄関先など明暗の差が大きい場所にも設置しやすい。こうした画像の美しさを追求したさまざまな機能を搭載することによって、ユーザーごとに異なるニーズに応えられるわけだ。
実際に飲食店などの店内に設置すれば、店内の客の動線や店員の接客態度を管理スタッフが店舗に出向くことなく確認でき、店内のレイアウトの最適化や接客力の向上などに役立てることができる。また、「みえますねっと」などを使ってカメラに直接アクセスすれば、カメラのパン/チルト/デジタルズームなどの操作も管理側で行えるため、厨房の作業の様子や、料理の配膳がマニュアル通りにできているか、といった、より細かな点に目を配ることも可能になるのだ。しかもパソコンからカメラにアクセスすれば、どこにいてもモニタリングできるので、業務効率の向上が見込める。
ネットワークカメラ市場が拡大するに伴い、新たな利用法の開拓も着々と進むと予想される。他社との競争優位を確立する上で、ネットワークカメラを使いこなせるかどうかが、今後、大きな意味を持ちそうだ。
※1 ブロードバンド接続機能を持つデジタルテレビ向け「共通テレビポータル」サービス、アクトビラ: http://actvila.jp/
※2 携帯電話でのモニタリングは静止画