Office 365を高速化して生産性を高めるには? SaaSへの対応で注目を集めるWAN最適化ソリューション

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2016-12-14 12:00

[PR]Office 365への移行を図る企業が増えている。その一方で、すでに移行を済ませた企業の中には、社内から挙がるアプリケーション速度の低下についての不満に悩まされている企業もあるという。そうした中、注目を集めているのがSaaS対応型のWAN高速化ソリューションだ。

Azure ExpressRouteではOffice 365を高速化できない

 Office 365を導入してアプリケーションとデータの一元管理を実現できれば、企業は管理工数を削減し、ガバナンスを強化することができ、デバイスに囚われない作業環境を整備することができる。ところが、これまでローカルのアプリケーションを使っていた社員にしてみれば、SaaS型のOffice 365は応答性が悪いと感じても無理はない。応答性の低下は、インターネット経由で提供されるSaaSアプリケーションに常につきまとう問題だが、オフィスアプリケーションは、利用時間が長く、オペレーション数が多いため、この問題が利用者の不満として現れやすい。

 そうした現場の不満を解消して、生産性を向上させたい企業から注目を集めているのが、SaaS対応型のWAN高速化ソリューションだ。そのニーズの高まりの背景について、リバーベッドテクノロジーの草薙 伸氏は次のように説明する。


リバーベッドテクノロジー株式会社
技術本部長
草薙 伸氏

 「マイクロソフトは各通信事業者と共同で、Azureデータセンターとの高速なプライベート接続を提供する『Azure ExpressRoute』というサービスを提供しています。これを利用することでOffice 365を高速化できるのではという期待があったのですが、今年になってマイクロソフトは『Azure ExpressRouteは、規制の目的でネットワークの直接接続が必要となる場合、あるいはSkype for Businessの接続が品質上必要となる場合を除き、Office 365にAzure ExpressRouteは必要とされず、推奨されない』という主旨の技術文書を公開したのです。Office 365の高速化を今すぐ必要としている企業は、ExpressRoute以外の選択肢を検討せざるを得なくなったのです」

実績のあるWAN高速化ソリューションをSaaS向けに最適化

 リバーベッドの「SteelHead SaaS」は、Office 365を高速化したいという企業のニーズに完全にマッチするソリューションだ。

 SteelHeadは、「データストリームライニング」(重複するデータの転送を抑制する技術)、「トランスポートストリームライニング」(TCPペイロードを分解・再構成してウィンドウサイズを最適化する技術)、「アプリケーションストリームライニング」(アプリケーションプロトコルごとに通信を最適化する技術)という3つの独自技術を備えるWAN高速化ソリューションだが、これをSaaSアプリケーション向けに最適化したものがSteelHead SaaSである。

 「SteelHeadでWANを高速化する場合、通信経路の両端にSteelHeadを配置します。しかし、SaaSアプリケーションの場合、サービス事業者側のデータセンターには手を出せませんから、SteelHeadを配置できません。そこでSteelHead SaaSでは、Akamaiのネットワーク網を利用することでこの問題を解消しています」(草薙氏)

 CDN(コンテンツ配信ネットワーク)業界ナンバー1企業のAkamaiは、「SureRoute」という独自の高速ネットワーク網を保有している。SteelHead SaaSでは、SaaSアプリケーション事業者のデータセンターに近接するSureRoute上のエッジサーバーに、SteelHeadの仮想アプライアンスを自動的にデプロイすることで、SteelHead同士で経路を挟み込めないという問題を解決している。SteelHead SaaSを導入すると、SteelHeadが持つ高速化技術とSureRouteの高速性という二重の高速化効果が期待できるわけだ。

 なお、SteelHead SaaSは、Office 365のほかに、SalesforceやBox、Microsoft Business Intelligenceの計4つのSaaSアプリケーションに対応している。リバーベッドによる検証では、Office 365で27倍、Salesforceで33倍、Boxで31倍、Microsoft Business Intelligenceで18倍の高速化効果が得られたという。対応アプリケーションは、ニーズに合わせて順次拡大していく予定だそうだ。

SteelHead SaaSのネットワーク構成イメージ SteelHead SaaSのネットワーク構成イメージ
※クリックすると拡大画像が見られます

帯域圧縮はハイブリッド化時代に必須

 SaaSアプリケーションの快適な利用環境を提供するSteelHead SaaSだが、こうしたソリューションを導入する代わりに、ネットワーク帯域を拡張するという選択肢はないのだろうか。この疑問に対し、草薙氏は次のように説明する。

 「そもそも、一般企業が契約しているネットワーク帯域は大企業でも1Gbpsというのが相場です。これを超える帯域となるとサービス事業者向けになってしまいます。一方で、エンタープライズITのハイブリッド化は勢いを増しており、基幹システムまでもがクラウド上で動く時代になっています。これにOffice 365も導入するとなると、どうしても帯域が足りなくなる。例えば1万人のユーザーがOffice 365を利用すると、それだけで数百Mbpsの帯域が必要。帯域の拡張が現実的でない以上、帯域を圧縮する仕組みは不可欠です。仮に十分な帯域が確保できたとしても、国際拠点の接続では数百ミリ秒単位のネットワーク遅延は避けられません。SteelHeadのアプリケーションストリームライニング技術は、アプリケーションの応答をエミュレートしてクライアントに返すことで、ローカルネットワークのスピードでSaaSアプリケーションを利用できるようにします」(草薙氏)

 なお、SteelHead SaaSの導入作業は、自社オフィス側ネットワークにアプライアンスを配置するだけで、特別な設定は必要ない。例えば、Office 365は日本では東京と大阪からデータセンターを選択できるが、SteelHeadの仮想アプライアンスは利用しているデータセンターにより近いAkamaiエッジサーバーに自動配置されるため、接続先を指定する必要はない。また、SteelHead SaaSの利用料金にはAkamaiネットワークの利用料も含まれており、別途Akamaiと契約しなくても利用することが可能だ。

 SaaSアプリケーションの利用拡大が予想される中、SteelHead SaaSのようなソリューションは、今後重要性を増していくだろう。

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