2000年に会社を設立し、データウェアハウス(DWH)アプライアンスというジャンルを確立したNetezza Corporationは、2007年7月にニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した。同社のインターナショナルオペレーションズ担当バイスプレジデント、Jon Niess氏は、「我々はスタートアップから上場、そして半年早い黒字化と、予想より早く、しかし着実に成長を遂げている」と語る。
同社が2007年11月末に発表した第3四半期の決算では、第1四半期から第3四半期までの売り上げが対前年比で65%増の8720万ドル。18社の新たな顧客企業も獲得した。
Niess氏は、「収益構造から見ると、新規顧客からの売り上げと、既存顧客からの売り上げが半々程度。一度、Netezzaのアプライアンスを利用した顧客は、高いパフォーマンスや管理性を評価して、次も我々の製品を導入してくれることがビジネスが好調な要因のひとつ」と話す。
「当初は、Amazon.comやAOLなど、アーリーアダプターとしての導入が多かった。しかし最近では、NYSEをはじめ、流通業、通信、政府/官公庁など、さまざまな一般企業や各種団体などで採用されるようになっている」(Niess氏)
たとえばAOLでは、ユーザーの行動を分析するクリック分析でNetezzaを採用。従来のシステムでは、パフォーマンスの問題から1カ月程度のデータしか分析できなかったが、Netezzaを採用することで十数カ月分のデータ分析が可能になった。さらに最近では、ワンクリック詐欺などの分析にも利用されている。
Netezzaが設立された当初、DWHアプライアンスという考え方は市場ではあまり受け入れられなかった。しかし最近では、汎用サーバに、汎用ソフトウェアを搭載して、DWHアプライアンスとして販売するベンダーが登場するほど一般的になってきた。その中でNetezzaが選ばれるのは、「圧倒的なパフォーマンスと管理性の差が理由」とNiess氏は言う。
汎用サーバに汎用的なDWHソフトウェアを導入したシステムに比べ、Netezzaのシステムが高いパフォーマンスと管理性を実現できる理由をNiess氏は、次のように語る。
「日本のビジネスを2倍程度に……」と話すNetezzaのJon Niess氏。
「汎用的なサーバに、リレーショナルデータベースを搭載し、汎用ストレージを接続したシステムは、本来OLTP用に設計されたもの。しかし、データウェアハウスは、大量のデータを高速に処理することが必要であり、汎用的なシステム構成には合わない。我々は、この違いに着目した」(Niess氏)
汎用のシステムでは、プロセッサとストレージが別々に構成されているために、データのやり取りがボトルネックになっていた。そこでNetezzaは、プロセッサとメモリ、ハードディスクをひとつに統合し、データを読み出す前に絞り込みを行う仕組み「SPU(スニペット プロセシング ユニット)」を実現した。
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