インテル、「Core i7-870」「Core i7-860」「Core i5-750」を発表

文:Rich Brown(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル

2009-09-08 17:08

 Intelは2008年、デスクトップ向けCPUの「Core i7」をリリースし、技術面でAdvanced Micro Devices(AMD)を大きく引き離した。しかし、「Core i7-900」シリーズはハイエンド向けの価格だったため、Intelの最も高度なチップアーキテクチャは業界標準というよりも高級品になっていた。Intelは米国時間9月7日、より低価格の新型チップ「Core i7-800」シリーズ、そして、さらに安価なCPUである「Core i5」を発表した。これにより、Intelの最も高度なチップがメインストリームの小売市場に浸透する可能性が高くなった。

 Intelは3種類の新型チップ、さらに、それらのチップをサポートする新しいマザーボードチップセット「Intel P55 Express」を発表する。新しいCore i7には、2.93GHzの「Core i7-870」(562ドル)、2.8GHzの「Core i7-860」(284ドル)、2.6GHzの「Core i5-750」(196ドル)が含まれる。各チップは基本的に、対応するCore i7-900シリーズのチップから一部機能を省いたバージョンである。Core i7-900シリーズで最も安価なモデルは、2.66GHzの「Core i7-920」で、価格は約280ドルからとなっている。

 新型チップで切り捨てられた技術は、比較的軽微なものにとどまっている。Core i7-900シリーズはトリプルチャネルのRAMを備えていたが、新しいCore i7シリーズではデュアルチャネルのメモリインターフェースが採用されている。

 シリーズ唯一のCore i5チップにも、デュアルチャネルという同様の制約がある。さらに、Intelは「Hyper-Threading」機能を切り捨てた。

 Core i7と互換性のある従来の「Intel X58」チップセットマザーボードと同様に、P55 ExpressボードもNVIDIAの「SLI」やAMDの「CrossFireX」といった技術を通して、複数のグラフィックスカードをサポートする。P55が異なるのは、X58を使用した場合と比べて、半分のグラフィックスデータ帯域しか利用できないということだ。P55 Express上で単一のカードを使用する場合は、PCI Express x16のスループットをすべて利用できる。しかし、2枚のカードを設置した場合、グラフィックススロットは、2つのPCI Express x8のスロットになる。X58では、カードを2枚取り付けても、両方のスロットをPCI Express x16として使うことができる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]