インテル、次期Itaniumプロセッサ「Poulson」の詳細を明らかに--ISSCC

文:Larry Dignan (ZDNet.com) 翻訳校正:編集部

2011-02-21 08:40

 Intelは米国時間2月20日、「Itanium」プロセッサの次期バージョン(開発コード名「Poulson」)について詳細を公開した。電源管理、信頼性、アーキテクチャにおいて改良が加えられている。同プロセッサのリリース予定時期は定められていない。

 このItaniumの次期バージョンは、「Xeon」プロセッサアーキテクチャの利点を活用するように設計されている。両チップはピン互換となる予定。Itaniumは、UNIXおよびメインフレーム市場をターゲットとし、一方のXeonは、Windows、Solaris、Linuxを搭載するマシン向けである。

 Intel Architecture Group担当バイスプレジデントとMicroprocessor Development Groupのディレクターを兼務するRory M. McInerney氏は、サンフランシスコで開催されるInternational Solid-State Circuits Conference(ISSCC)において、Itaniumを披露している。

 Poulsonの主な特徴は以下のとおり。

  • 8コア
  • 54Mバイトのオンチップメモリ
  • メインフレームでの信頼性向上
  • 帯域幅の増加
  • Itaniumチップのこれまでのバージョンとの互換性
  • 32nmプロセス技術の採用
Poulson

 一部の側面においては、ItaniumとXeonの類似性が高まりつつある。McInerney氏は概要説明において、以下の点を挙げた。

  • Itaniumは310万個のトランジスタを搭載する初の汎用プロセッサとなる。
  • 実行幅が6から12に増加。これを利用するために、ユーザーがアプリケーションをリコンパイルし直す必要はない。
  • ItaniumもXeonも「ミッションクリティカルなアプリケーションの実行が可能」。
  • Intelはスケジュールやタイムラインについて情報を明かしていない。
  • またItaniumでのハイパースレッディングについても詳細は明かされなかった。
Poulson

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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