多くの人にとって、ウェブのプライバシーは心配の種だ。一方、Microsoftの「Internet Explorer」開発チームにとっては、プライバシーは1つの機能だ。
Microsoftの検索、ポータル、広告プラットフォームグループを担当するシニアバイスプレジデント、Satya Nadella氏は8月18日の週、報道陣との会見で、同社は今後ブラウザにプライベート閲覧モードを加える予定だと述べた。また、ブログ「istartedsomething」の中でLong Zheng氏は、Microsoftがこの機能に関連するように思われる「Cleartracks」と「Inprivate」という2つの商標を申請したことを明らかにしている。
米国時間7月30日付で提出された申請書類によると、両商標はウェブブラウザに関係するものだという。申請書類には、Cleartracksは「ウェブサイトにアクセスした後、検索履歴を削除するコンピュータプログラム」に関係するものと記載されている。また、Inprivateについては、「ウェブブラウザの履歴およびファイルのキャッシュ機能を無効にするコンピュータプログラム、および他者がユーザーのウェブ使用状況を追跡していたときには、そのことをユーザーに通知し、さらには他者が追跡した際に得られる情報をユーザーが制限できるようにするコンピュータソフトウェア」との記述がある。
プライベート閲覧モードと聞いてまず頭に浮かぶ使い方は、履歴を残すことなくアダルトコンテンツのネットサーフィンを楽しむというものだが、それ以外にも、より穏当な使い道は存在する。「MozillaWiki」のプライベート閲覧モードに関する項目には「病状に関する調べ物をしたい時、あるいは大切な人の休暇や誕生祝いを本人に秘密で企画する場合に、プライベート閲覧モードでのセッションを利用したいと考えるユーザーがいるかもしれない」との記述がある。
Microsoftは、「われわれは『Internet Explorer 8』(IE 8)でプライバシー問題に注力している」という短いコメントを残しただけで、同アプリケーションについてそれ以上の説明はなかった。
Microsoftは6月に自社ブログに掲載した記事で、プライバシーはIE 8の「信頼できるブラウジング」要素の主要コンポーネントの1つだと述べていた。同ブログでMicrosoftは「さらに難しいのは、どのサイトに自らの情報が開示されているかをユーザーにはっきりと通知し、ユーザーが希望する場合には開示の度合いを制御できるようにすることだ」と記している。ここで言うプライバシーとは「ブラウザがどの情報を各ウェブサイトに提供するかを、ユーザーが制御できる状態にあること」だと、同社は説明している。
Internet Explorerは最も利用者の多いウェブブラウザで、IE 8は現在ベータテストの段階にある。2008年中には最終製品版がリリースされる予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
関連情報
-
MS、「IE 8」の基本設計を示唆--セキュリティと使いやすさを追求
マイクロソフトは、近い将来登場する「Internet Explorer 8」(IE 8)でセキュリティと使いやすさに引き続き重点を置くほか、既存の標準との互換性を維持しながらウェブ開発の改善を目指すという。 - マイクロソフト、MIX08で「IE8」をデモ--ベータ版もリリース
- マイクロソフト、IE 8の消費者向けベータは今夏を予定
- 画像で見る「Internet Explorer 8」ベータ版--開発者向け機能なども強化 [From CNET Japan]
- MS、オンラインプライバシー保護に関する自主規制ガイドラインで独自案を提示 [From CNET Japan]
- IE8、マルウェアのブロック機能などを標準搭載へ--ベータ2は8月を予定
- 「Windows 7」は順調に開発中--MS開発トップが明らかに
- Microsoft
「インターネット」 のバックナンバー
-
SaaSの導入率は2%、「コストメリット感じない」の声--矢野研調査
矢野経済研究所の調査によると、SaaSを導入している企業はわずか2.2%で、今後の利用意向も10.8%と低かった。その理由にはコストメリットが挙げられている。 -
日商エレ、Google製SaaSの販売を開始:自社でSaaS提供も構想中
-
NTTデータ、コンタクトセンター向けのSaaS型「IVRサービス」を発表
-
グーグル、「Chrome」の最新プレビュー版をリリース--新規タブ上の表示項目を追加
-
「Google Apps」の全アプリが正式版に--4製品からベータ表示を削除
- インターネット 一覧へ »
ZDNet Japan Essential Topic
-
工事進行基準、まだ間に合いますよ!
工事進行基準でなにが変わるのか自信をもって言えますか? -
Windows 7の情報満載
MicrosoftのすべてがわかるZDNet Japanの総力特集
企画特集
-
セキュリティ&ユーザ事例【SIer Club】
最新のセキュリティ情報と提案事例が満載 -
今注目の「サジェスト検索」−デモ掲載中
システムのユーザビリティに革命を起こす技術とは -
そのストレージで仮想化に対応できますか?
メリット盛りだくさんのサンのオープンストレージ製品 -
ESBでIT投資の無駄を劇的に解消する
IBM IMPACT 2009を徹底レポート! -
ストレージメディア特設サイト開設
仮想化環境において最適なソリューションを! -
実は特有のセキュリティリスクがひそんでます
【セキュリティ編】仮想化特集2009連載中!! -
集積度も性能も、業界最高水準のブレードPC
サーバの実装技術を、シン・クライアントへ応用 -
ビジネス・アプリケーション特設サイト
【必見】6月に行われたセミナーの模様をレポート中! -
マネジメントの「コラム」と「コネタ」
今日のキーパーソンは誰? -
インターネット上の悪意を未然に防ぐには?
ブラウザに備わったセキュリティ機能を徹底解説 -
ロリポップ!がリニューアル
【第1回】創業者の家入一真氏が語る誕生秘話!! -
◆エン・ジャパン厳選求人☆毎週更新◆
不況下でも急成長の秘訣とは?注目企業の取組みも公開! -
中小企業のセキュリティリスクとは?
導入する側・される側 得するセキュリティ製品 -
パンデミック対策特集
2009年のパンデミック発生から再考する事業継続計画 -
サービス・ドリヴン・データセンター
コスト効果の高いデータセンター構築には? -
■ストレージ容量50%削減保証■
ネットアップによる削減保証キャンペーン実施中 -
サーバー監視・運用のコストを削減するには
エージェントレス方式を用いたパトロールクラリスで -
エンタープライズにおけるSUSEの強み
次世代データセンターの基盤は11だ。 -
事例:社団法人地域医療振興協会
シンプルでセキュアなアクセス環境はWisePointで
ZDNet Japanからのお知らせ
- ご回答にはCNET_IDご登録が必要です。
-
13. ソースチェック
この4分間のビデオでは、Intel Parallel Studioの一部であるIntel C++コ... -
14. OpenMP 3.0
この3分間のビデオでは、Intel Parallel Composerで利用可能なOpeMP 3.0...
新着企業動向
-
テンダ、デコメアニメ制作費10%OFFキャンペーン!
テンダ -
「アプリケーションエンジニアのためのセキュアプログラミング演習(Java)」研修
NRIセキュアテクノロジーズ -
GMO-HS「アイル」、共用サーバー「Infinito」の機能を強化
〜 ディスク容量の大幅増強 や ...
GMOホスティング&セキュリティ -
SecureCube / Info
NRIセキュアテクノロジーズ - 企業動向一覧へ»
サーバやOS、アプリケーションなどの世界ではオープンソーススタンダードが市場を牽引する現在、ストレージの世界でもオープン化の流れが始まっている。
幸い今回は弱毒性で大事には至らなかったが、まだ油断はできない。企業活動を停止すると、大きな経済的損害や社会的信用の低下を招いてしまう。 
