現在、Web 2.0技術と言われても、興味なさそうに顔をしかめる人もいるかもしれない。しかし、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)、マッシュアップ、オンラインサービスなどの技術は、今でこそ調査会社のGartnerの言う「幻滅の時期」の中でくすぶっているが、向こう2年以内に企業に変化を誘発するような影響をもたらすだろう。
Gartnerの年次ハイプサイクルによると、新興技術は、まず発表当初に人々の強い関心を呼び、その後、当初の誇大な宣伝活動とのギャップにユーザーが幻滅し、最後に期待と成果が一致して現実世界の理解を得る、という運命を辿るという。
Gartnerのバイスプレジデント兼フェローのJackie Fenn氏は声明で、「企業が技術と文化的意味の両面で着実に経験と成功を積み重ねている」ことから、Web 2.0技術は向こう2年以内に(ハイプサイクルの)最終段階に移行すると指摘する。
また、(Web 2.0技術に比べ)経済界への影響ははるかに小さいだろうが、基本的なウェブサービスや企業ブログも向こう2年以内に最終段階に入る。
ほかにハイプサイクルでWeb 2.0に引けを取らない変革技術としては、クラウドコンピューティング、仮想世界、サービス指向アーキテクチャ(SOA)が挙げられる。Gartnerは、これらの技術も2〜5年以内に一般の導入が本格化すると見ている。
Fenn氏によると、クラウドコンピューティングとSOAは、「ITの役割や機能を劇的に変える」ことにより、ビジネス変革をもたらすという。一方、「Second Life」などの仮想世界は、今は過剰な宣伝に苦しんでいるが、長期的には、「より広範な利益共同体をサポート、構築するための重要なメディアチャネルになる」と同氏は指摘する。
最近、ITサービスを最も費用効果の高い方法で利用しようとする企業、団体が増えており、それに伴い、クラウドコンピューティングに対する企業の関心が高まりつつある、とFenn氏は述べる。しかし同氏は、明確なサブマーケットや市場リーダーが出現するまでの「少なくとも向こう1年間」は、混乱と誇大宣伝は続くと警告している。
企業が向こう2〜5年以内に本格導入するそのほかの技術としては、グリーンITと位置認識アプリケーションなどが挙げられる。Gartnerは、この2つの技術はどちらも高いビジネス利益をもたらすと考えている。また同社は、同じく向こう2〜5年以内に本格導入される可能性の高い新興技術として、電子ペーパー、サービス指向型ビジネスアプリケーション、ソリッドステートドライブ(SSD)を挙げている。
Gartnerは、RFIDも依然として変革技術の1つと考えているが、こちらの道のりは長く、クリティカルマスに達するまで5〜10年を要するという。
Fenn氏は、ハイプサイクルに加わる新しい技術としては、マイクロブログ(Twitterのようなサービス)やソーシャルネットワークを挙げている。これらは今、消費者の世界に初期段階の影響を与えていて、ビジネスに対する影響はこれからだという。同氏は、最先端企業の中には、そのほかのソーシャルメディアやチャネルを強化する手段としてマイクロブログを研究しているところもあると付け加えた。
さらに将来のことを考えた場合、Fenn氏は、企業が興味を持ち始めるきっかけとなっているそのほかの技術には、3D印刷やサーフェスコンピューティング、拡張現実、モバイルロボットが含まれていると付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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