マイクロソフト、第1四半期決算を発表--Windows需要が業績を支える

文:Ina Fried(CNET News) 翻訳校正:編集部

2009-10-24 11:29

 Microsoftは米国時間10月23日、 WindowsとXboxに対する強い需要が前四半期の業績を支えたことを明らかにした。

 Microsoftは同日、2010年度第1四半期決算(7-9月期)として、売上高が129億2000万ドル、利益が35億7000万ドル(1株当たり40セント)だったことを発表した。同社は一般発表前におけるWindows 7の売り上げ14億7000万ドルを将来に繰り延べているが、この金額を含めれば、売上高は143億9000万ドル、1株当たりの利益は52セントとなる。

 これらの数字は予測を上回る結果となったが、売り上げについては依然として前年を下回った。

 最高財務責任者(CFO)のChris Liddell氏は「今四半期の業績、ひいてはWindowsに対する強い消費者需要があったことに満足している」と声明で述べた。「また、コストコントロールの継続により、厳しい全体的な経済状況が続いているにもかかわらず、高い売り上げという業績を収めることができた」(Liddell氏)

 Microsoftは、Windows搭載PCの出荷数が同四半期で6%増加したとしている。ただし、PC売上高は横ばいもしくは2%の上昇だったという。その理由の一部として、同社は、ネットブックにおけるWindowsの採用が前年に比べて増加したことを挙げた。

 Microsoftによると、Windowsに対する需要は全体的に強く、9月に同社史上最高の販売数を記録し、四半期全体の販売数も同社第1四半期としては過去最高になったと述べる。

 また、Microsoftの投資家向けウェブサイトに掲載された資料によると、210万台のXboxが同四半期に販売されたという。この販売台数は、前年同期の220万台に比べてわずかに減少しているが、前四半期の120万台に比べると増加している。

 今回の決算は、Windows 7発売翌日に発表された。なおこの前の四半期にあたる2009年度第4四半期決算は、予想を下回っていた。

 Microsoftは23日、同社が経費削減に引き続き努力していると述べた。同社は、今年度通年の営業経費について、当初予測していた300億ドルから、262億ドルに減少するとの予測を示した。

 Microsoftは、オンライン部門では引き続き大きな損失を計上しており、同営業損失は前年の3億2100万ドルから4億8000万ドルに増加している。BingとMSNを含む同社オンライン部門の売上高は、前年の5億2000万ドルから4億9000万ドルへと減少した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]