MacのJavaサポートは終了か?--Appleが“見切る”影響を考える

海上忍

2010-10-26 08:00

 AppleのJavaサポート終了を示唆する文書が波紋を呼んでいる。文書では「非推奨になった」と控えめな表現が用いられてはいるが、これまで同社がMac OS Xに対し実施してきたことを考慮すると、終了が既定路線と考えるほうが妥当だ。

 ここでは、Appleがこれまでにサポートを打ち切ってきた技術を振り返りつつ、Javaランタイムがなくなることの影響について検討してみたい。

事実上のJavaサポート終了宣言とその影響

 事の発端は、Appleが米国時間の10月20日に公開した「Java for Mac OS X 10.6 Update 3」にさかのぼる。ソフトウェア・アップデートの画面上には表示されないものの、あわせて公開された開発者向けリリースノートの2ページ目冒頭には、以下の文が記載されている。解釈にもよるが、これは事実上AppleのMac OS Xにおける「Java決別宣言」だ。

 Java for Mac OS X 10.6 Update 3のリリースに伴い、Appleが移植しMac OS XにバンドルしているJavaランタイムは非推奨(deprecated)となった。開発者は、今後Mac OS Xとともに提供されるApple版Javaランタイムに依存すべきではない。

画像説明 「Java for Mac OS X 10.6 Update 3」のリリースにあわせ、Apple製Javaランタイムが非推奨となる発表が行われた ※クリックで拡大画像を表示

 Apple謹製のJavaランタイムが同梱されなくなることは、Mac OS Xにおいて何を意味するか?

Macユーザーの多くが影響を受けない理由

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