Sambaのルートアクセスの脆弱性を検証--NTTデータ・セキュリティ

吉澤亨史

2009-01-09 19:59

 NTTデータ・セキュリティは1月8日、Sambaにおけるルートアクセスの脆弱性の再現性について検証したと発表した。Sambaのバージョン3.2.6以前の環境において、Sambaへログインしたユーザー権限でターゲットシステムのすべてのディレクトリおよびファイルにアクセスされる脆弱性が発見されたことを受けて実施した。

 「Samba 3.2.6」がインストールされた「Red Hat Enterprise Linux Server 5」をターゲットシステムに、この脆弱性を利用したリクエストを送信してシステムのルートディレクトリにアクセスを試みた。

 この結果、ターゲットシステムに存在するユーザーの一覧を取得できた。このことから同社では、悪意あるユーザーにSSHなどから当該ユーザーに対するオンラインクラックを実施され、システムへのさらなる制御の奪取を許す危険性があるとしている。なお、この脆弱性を解消する修正パッチおよび修正バージョン(Samba 3.2.7)がベンダーからリリースされている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]