一方、VMwareにとって一番の強敵となるMicrosoftについてBalkansky氏はどう考えているのだろうか。同氏は、Microsoftが手ごわい競合だと認めてはいるが、「Microsoftの提供する仮想化機能の『Hyper-V』は、ハイパーバイザーだが、ハイパーバイザーはソリューションの一部に過ぎない」と言う。「VDC-OSを車に例えると、ハイパーバイザーはエンジンでしかない。重要な部品のひとつであることには違いないが、それだけでは意味をなさないのだ」(Balkansky氏)
また、ハイパーバイザーのみを比較しても、「VMwareの提供するハイパーバイザーVMware ESXは、Hyper-Vより優れている」とBalkansky氏。ESXは、メモリの最適化機能で効率的にメモリが使えるため、ひとつのサーバでより多くの仮想マシンを走らせることができるほか、安定性が高く「大手製薬会社で約4年間システムがダウンすることがなかったという実績もある」とBalkansky氏は話す。
「顧客は新しい技術の導入には保守的で、すぐに飛びつくことはない。Hyper-Vはまだ発表されたばかりの製品だ。一方のESXは、すでに数多くの導入事例があり、米国に限って言えば顧客の70%がテスト環境のみならず実環境でESXを展開している」(Balkansky氏)
MicrosoftがWindows Server製品にHyper-Vをバンドルして提供したとしても、「ESXも今は無料でダウンロードできる。よりよい製品が無料となれば、ユーザーも試してみる気になるだろう」とBalkansky氏。また、VMwareのソリューションが高価だというMicrosoftの主張についてもBalkansky氏は、「Hyper-Vの約2倍の仮想マシンを走らせることが可能なVMware製品を使えば、仮想マシン単位での価格はHyper-Vを使った場合よりずっと安価だ」と説明した。
VMwareとMicrosoftの仮想化製品をTCOで比較した表(提供:VMware Inc.)
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