戦略的にLinux/OSSを活用していくためのプラットフォーム選択--Linuxならではのメリットを忘れていませんか?

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2011-11-10 14:00

[PR]Linuxの誕生から20年、商用OSとして利用が本格的になってから約10年。この間、Linuxは大きく成長し、信頼性やセキュリティを高める機能追加や、性能向上・大規模構成のサポートが日々進んでいる。それらの機能が活躍できるプラットフォームと組み合わせることで、Linuxが活用できる領域は着実に広がっている。

マルチプラットフォーム対応というLinuxの良さを活かす


日本アイ・ビー・エム株式会社
アドバンスト・テクノロジー・センター
Linux/OSS&Cloudサポートセンター
システムズ&テクノロジー・エバンジェリスト -Linux/OSS-
新井 真一郎 氏

 「Linuxはx86サーバーで動かすものと考えていたとしたら、それはLinuxの良さの1つを見過ごしていることになるかもしれません」

 こう語るのは、日本IBM アドバンスト・テクノロジー・センター Linux/OSS&Cloudサポートセンター システムズ&テクノロジー・エバンジェリスト -Linux/OSS-の新井真一郎氏だ。

 「Linuxを動かす用途が、Webサービスを提供するための数台のエッジ系サーバー、重要度の高くない小規模なファイルサーバーやメールサーバーであったなら、正しい選択だと言えるでしょう。しかし、主要なオペレーティング・システム(OS)として成長したLinuxやオープン・ソース・アプリケーションを、止めたくない重要なサービスや、システム要件の厳しいサービスの基盤として、もっと戦略的に活用していきたい要望をお持ちなら、『マルチプラットフォーム対応』というLinuxの良さは、ぜひ積極的に検討したいポイントです」(新井氏)

  IBMが1999年に打ち立てたLinux戦略の1つに、「IBMのサーバーでLinuxが稼動すること」というものがある。実際、x86サーバーであるSystem x以外にも、UNIXサーバーとして50%近い世界シェアを誇るPower Systems、そして進化を続けるメインフレームSystem zでも、同じバージョンのRed Hat Enterprise LinuxとSUSE Linux Enterprise Serverがそれぞれ稼動している。同じソースコードから個々のプラットフォーム向けにビルドされるため、基本的にLinuxアプリケーションをリコンパイルするだけで、どのフラットフォームでもLinuxアプリケーションを稼動させることができるのだ。

同じスキルでRHELアプリケーション開発が可能なPOWERとx86
RHEL RHEL for IBM POWERRHEL for Server (x86_64)
RPMパッケージ数 2,482 2,723
ソースコード 共通
GUI機能 共通
開発、コンパイル、テスト、デバッグに必要なスキル 共通
開発言語環境 共通
(gcc、glibc、gdb などのC/C++環境は共通、php、perl、python、rubyも共通)
Java環境 IBM Java 共通
- openjdk
ハードウェアアーキテクチャー固有の提供機能powerpc-utils、ppc64-utils、servicelog、kernelbootwrapperなど HighAvailability、Resilient Storage、Load Balancer、Scalable File System、WiFi関連、eclipse
仮想化環境ハードウェアで実装 (IBM PowerVM) KVMを搭載(その他、VMwareなどでも稼動)

 これによって企業ユーザーは、x86サーバーでは導入が困難であった大規模なLinuxシステムの構築や、セキュアな仮想化環境へのシステム統合を、安心して行うことが可能になる。システム規模が大きくなるにつれ、一般的なスケール・アウト型のシステムが招く運用負荷・コストの増大、電力の枯渇といった課題は、ユーザーの想像をはるかに超えてくるのが普通だ。そもそも、DBサーバー、アプリケーション・サーバー、エッジ・サーバーのように用途が特化された個別のサーバー群によってシステムが設計され、さらに業務毎や組織毎にシステムが構築されていくと、IT環境は「サイロ化」され、システムのリソース効率が非常に悪い状態に陥ることになる。

Power Systemsの採用で得られる2つのメリット

  新井氏は、そのような状況から根本的に抜け出すための解決策として、LinuxプラットフォームにPower Systemsを選択することのメリットを強調する。

 Power Systemsを採用することで得られる利点は、大きく2つ挙げられます。 1つは、高いセキュリティです。Power Systemsの仮想化環境であるPowerVMは、40年を超えるメインフレームSystem zの長年の実績・経験をもとに設計され、暗号化・デジタル署名されたうえでファームウェアに埋め込まれています。ソフトウェアで実現するx86サーバーの仮想化環境に対して多くの脆弱性が報告されているのに対し、PowerVMはわずか1件の脆弱性すら報告されていません。まさにミッション・クリティカルな環境を統合するプラットフォームとしてふさわしい機能性を備えています


 そして2つ目は、優れたパフォーマンスです。ファームウェアで実現される仮想化は、出荷される全てのPower Systemsで有効になっています。つまり、公開されているパフォーマンス・ベンチマーク結果は、全て仮想化環境で測定されたものなのです。数々のベンチマークでNo.1の実績を残しているPower Systemsは、仮想化によるパフォーマンス・ペナルティが最大30%にもなることを考慮しなければならないx86サーバーとは一線を画しています。すなわち、Power Systemsではx86よりも高い集約率で多くのサーバーの統合が可能であり、運用コストを含めた総所有コスト(TCO)を削減できるため、x86サーバーよりも費用対効果が高いと判断し、導入されるお客様が増えています(新井氏)

基幹システムに求められる要件を高レベルで実現

 このように新井氏が語るPower Systemsの特徴は、実績に裏付けられた先進的な仮想化であり、UNIXサーバーとして培ってきた堅牢性・信頼性・柔軟性と合わせて、基幹システムに求められる要件を高いレベルで実現していることにある。これにより、戦略的なLinuxやオープン・ソース・アプリケーションの活用を後押しすることが可能となるのだ。

 また優れたパフォーマンスを生かしたソリューションを稼動させるプラットフォームとしても、Power Systemsは注目を集めている。象徴的なのが、アメリカのクイズ番組で勝利した質問応答システム「IBM Watson」だろう。わずか3秒の間に、質問の意味を理解し、膨大なデータから回答候補を見つけ、確からしさを計算した上で回答する。膨大なトランザクションの並列処理が求められるプラットフォームに選ばれたのが、Linuxが稼動するPower 750である。※1

 Power Systemsは、継続的なロードマップのもと進化を続けている。戦略的なLinuxプラットフォームとして、検討するに値する大きな価値を持つといえるだろう。

※1 質問応答システム“ワトソン”がクイズ番組に挑戦!
http://www-06.ibm.com/ibm/jp/lead/ideasfromibm/watson/

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