![]() |
ブログを失敗に至らせる10の間違い |
多すぎる広告や不満に満ちあふれた態度、どっちつかずの見解や信憑性の低い記事のせいでイライラさせられるブログに覚えはないだろうか。流行病のようにあなたが避けているブログのことだ。あなたのブログがこういったブログの仲間入りをしないよう、以下を読んで参考にしてほしい。
最近の記事で「始めたからには読ませたい--より良いブロガーを目指すための10のコツ」を取り上げた。今回はこれと表裏一体の関係にあることとして、ブログを失敗に至らせる10の原因を取り上げたい。つまり、ブロガーがこんな過ちを犯してしまうと、読者は嫌悪感を抱き、あるいはまったくどうでもよいブログだと思い(おそらくこちらの方が避けたいことだろう)、ブログに寄りつかなくなってしまうだろうということだ。ちまたには、以下に挙げる致命的な過ちを1つどころかすべて犯しているのに人気を保っているブログもある。しかし一般的には、読者を惹きつけ、彼らにアクセスし続けてもらえるブログにしたいと思うのであれば、以下のようなことを行う前には十分考えるべきである。
ブログへの投稿を定期的なものとすることは重要だ。ブログを長期間放置すれば、読者から見放されるのに時間はかからないだろう。一般的には、特定のものごとやテーマに焦点をあわせているブログが最も成功している。ブログで取り上げる題材に一貫性を持たせることも重要である。とはいえ、特定のトピックに関して定期的に投稿するだけでは不十分だ。あなたの見解が一貫性を欠いている場合、読者を逃してしまう危険があるのだ。
確固たる意見が公開されているブログは多いし、読者もそういったブログを好んでいる。読者が気に入らないのは、意見をころころ変えるブロガーなのだ。もちろん、ものの見方を変えるような、生涯に一度のひらめきを読者と共有することは可能であるし、そうするのは望ましいことだ。しかし、数多くの政治家の選挙運動を見ればわかるように、意見をころころ変えれば支持者を失ってしまう可能性が高い。
断固とした立場をとれば敵を作ることになるが、いつも全員を満足させようとすれば、大半の忠実な友人以外のすべての人を遠ざける結果になるだろう。
これは自己陶酔だ。あなたのブログサイトに広告を掲載してもらうためにお金を支払おうという人がいるのである。その意味するところは通常、あなたのブログが一定程度の人気を集めるようになった、あるいはあなたが貴重な企業後援者を見つけた(またはお金持ちのおじさんがあなたに同情してくれた)ということだ。広告を掲載するということは、あなたがブログに投じた時間と努力に対して金銭的な報酬を得るための素晴らしい方法だが、その方法はさまざまだ。
大半の読者は、配置が工夫された趣味のよい広告がいくつかあるだけならば嫌がらない。しかし、広告が多すぎる、あるいはブログ閲覧の妨げになるレベルになると問題だ。ポップアップ広告は特に嫌われる。また、たとえあなたのブログがどんなに素晴らしくても、広告メッセージを読者に伝え終わるまでページの中を動き回る広告は、せっかちな読者にブログ閲覧を中止させ、サイトに再度アクセスする気を失わせるおそれがある。
しかし本当に致命的な過ちは、ブログ自体が広告掲載の手段でしかないと読者に嗅ぎつけられてしまうことである。広告主が製造している素晴らしい製品を読者に伝えたいのならそれについて投稿するのは構わないが、すべての投稿でその製品に言及することは絶対によくない。読者はすぐに、製品を宣伝しようという見え透いた試みに気づくだろう。広告というものは、投稿に埋め込んだところで読者に広告だと気づかれてしまうのだ。
ブログは、それが専門的な内容のものであっても、個人を思わせる記述形式で出力される。つまり、通常は一人称で記述され、たいていは事実のほかに意見も記述され、個人的な情報がいくらかは明らかにされることもしばしばある。そして一部のブロガーは、自分の気に入らない人をバッシングするための道具としてブログを利用する。
この手のブログが人気を集めることもある。特に、ブログでバッシングされている人を嫌う「敵の敵は友」という哲学を持っている人々の人気を集めやすい。しかし、他人への批判と非難を行うためだけのブログは、たとえその対象が国会議員であろうとブロガーの元妻であろうと、しばらくすれば退屈なものになってくる。
さらに、そのようなブログを書くと、腹立たしげにぐちぐちと不平不満を並べたてる人だと思われてしまう。そういうイメージを利用することで何百万ドルに相当するキャリアを築き上げた超有名人がアメリカ二大政党それぞれの陣営に何人か存在するとはいえ、そんなことをうまくやれるのは本当のプロだけなのだ。たいていの場合は、そんなことをやろうとしても不愉快な人だと捉えられるだけで終わってしまう。ほとんどの読者はそんな人と一緒に過ごしたいと思わないし、そんな人の無駄な暴言を読むために時間を費やしたいとも思わない。
あなたの投稿が参考になったり面白かったり、思慮深いものであったり洞察に満ちた内容であったり、物議をかもすものであったり、もしくは興味深く、人を惹きつける内容を含んだものだったりする場合、読者はおそらくあなたに連絡をとりたいと思うだろう。何か気に入るものを読んだ、あるいは気にくわないものを読んだ場合に反応するのは人間の常である。
読者にその手段を与えないブログは、得られたはずの人気を失っていることになるかもしれない。投稿の際にペンネームや匿名を用いたり、電子メールアドレスを非公開としたり、コメントの投稿を認めないなどの方法で読者との間に溝を作ったりして、あなたからの一方通行の情報発信しかないことをあからさまに示した場合、一部の読者を遠ざけてしまうことになるだろう。この場合、読者があなたを「知っている」と感じ、フィードバックを行ったり意見を伝えたりできる場合に比べると、読者はあなたの投稿をそれほど気にかけなくなるのだ。
そうなると、ブログがコメントでいっぱいになるのを容認しなければならないのだろうか。あるいは読者からのメールを読んで返信するために毎日何時間も費やさなければならないのだろうか。そうとは限らない。たとえあなたが実際には読者と親しくなることを望んでいなくても、あなたと親密であると読者に思い込ませる方法はある。
自らの素性を明かしたくない場合でも、読者があなたを認識できるようにペンネームを使おう。また、多忙で個人メールに返信することはできないという断り書きをつけたとしても、電子メールアドレスを公開しておこう。ブログへの投稿の中で、時々は読者からのメッセージに言及しよう。読者からの質問に答えない場合であっても、あなたが読者からのメッセージを「実際に」読んでいると読者に思わせ、彼らからのメールに時々は対応するようにしよう。
生活に関する私的なことがらについて投稿するのは、さまざまな理由からやめておいた方がよい。あなたの異性関係や配偶者との喧嘩、隣人から被っている迷惑、上司が先週やらかした間抜けなこと、同僚の誕生日パーティーでしたたかに酔って裸になりプールに飛び込んだこと、妹のために保釈金を払ったことなどがその例だ。
そもそも、そんなことに誰が興味を持つというのだろう。あなたが有名人でない限り、読者はあなたの恋愛沙汰や確執、あるいは手柄に対してそんなに興味を抱くことはないだろう。また、私生活の詳細を明かすような投稿を行うと、後でそれに脅かされるようになることに注意が必要だ。そういうちょっとしたオイシイ話をいつ誰が読むかはわからないのだ。自分の投稿が、自分の通っている教会の牧師や両親、恋人にしたい相手、あるいは将来の雇用者に読まれても平気だろうか。今では数多くの企業が、ウェブ検索で求職者の素性を調べている。偽名を用いたとしても、身元がばれないという保証はない。個人的なことに関する投稿が多いほど、あなたを知っている誰かが投稿者はあなただと見破る確率は高くなる。
インターネットによって剽窃(ひょうせつ)が容易になった。ブログに投稿する気がしないときには、以前に別のブログや記事で読んで気に入った内容をコピー&ペーストしたいという誘惑にかられることがあるかもしれない。他人の書いたものを本人の許可を得ずに使用することは、著作権の侵害である。他人の書いたものを本人の許可を得ずに使用し、自分の書いたものであると称することは剽窃(ひょうせつ)である。いずれも、どこに裁判権があろうとたいていの場合違法だ。そしてたとえ提訴されることがなくとも、コンテンツをコピーした人物として評判になれば読者からの尊敬を失ってしまう。
剽窃(ひょうせつ)は法に反する行為であるとはいえ、他人の書いたものについて何も書けないわけではない。法に定められた正当な範囲内である場合、もしくは原著者の許諾を得ている場合には、他人の書いたものを引用することができる。正当な範囲内とは通常の場合、かなり限られた範囲でしかないため、引用元へのリンク(オンラインで公開されていない場合には引用文献)を提示しておくのがよいだろう。
誰か他の人が書いた内容から着想を得て同じ話題に関して投稿したいが引用はしたくないという場合はどうだろうか。著作権の適用範囲はアイデアの表現方法のみであり、アイデア自体には及ばない。とはいえ、他人の著作物で使用されている単語をいくつか別のものに置き換えただけで、それがあなた自身の著作物になるわけではない。常識で考え、自身とその著作物に対して他者から受けたい扱いを、他の著者とその著作物に対してもとる必要がある。
ゴシップ記事や憶測は、インターネットが出現するずっと以前から人気を集めている。しかし、未確認の噂話を流せば、後でしっぺ返しをくらったりそれが真実ではないと明らかになったときに信用を失ったりするだろう。これは、個人に関する噂話だけでなく企業や製品の噂話にも当てはまる。
あるソフトウェアプログラムが自分のコンピュータでは実行できなかったことを書くのと、叔母さんの親友の隣人であるプログラマーが言っていた(高給取りのプログラマーなのだから正しいことを言っているはず)からといって「Xというプログラムはどうしようもない」と書くことは、まったく違うことなのだ。
特定の人や物などに関して悪いことを書きたいのなら、まず自身でその真相を確かめるべきだ。噂の主に自らの言い分を主張する機会を与えるのだ。製品の話なら、自身でその製品を試してみよう。あるいは、問題とされていることについて、当事者である企業に連絡をとり、どのような対策をとろうとしているのかを尋ねてみるのだ。
インターネットで見かけたからといって、それが真実とは限らない。また、そういった内容の公開先を「ニューヨークタイムズ」ではなくインターネットにしたからといって、誹謗や中傷、あるいは名誉毀損の告訴を免れるわけでもない。
自身のブログにコメントの投稿を許す場合には、その内容に対しても常に責任が発生する。ブロガーのなかには、言論の自由を優先して「何でもあり」という雰囲気を放置しておく者もいる。しかしそんなことをすれば、一部の激昂した読者や挑発的な読者がブログの主導権を握り、扇動的なコメントを投稿したりコメント戦争を始めたりしかねない。
憲法で保証されている言論の自由は、政府による言論の抑圧に対してのみ適用されるのである。あなたのブログにおいては、あなた自身の家の中と同様に、そこにいる人々に対して適切な作法に従って行動するか、そこから出ていくかのいずれかを選ぶよう要求することができる。不快感を与えるコメントを投稿するような手に負えない読者に対しては、そのコメントを削除したりブログへの投稿を禁止したりすることが可能であり、そうするべきなのである。
自身が訪問したことのないサイトや、ちょっと訪問しただけというサイトへのリンクを掲載するブロガーは驚くほど多い。リンクをブログに掲載する前に、リンク対象サイトの内容をよく調べ、あなたの読者層にとって適切な内容かどうかを確認しよう。例えば、ブログを教会のグループのために書いているのであれば、まったく有害性のない面白いビデオを紹介するためであったとしても、ポルノショップの広告が表示されるサイトへのリンクを掲載したいとは思わないだろう。
このほか、リンクするサイトの内容を確認する理由としては、そのサイトが実際に稼働しているかどうかを確認することもある。これは当たり前のことのように感じられるだろうが、前日のブログ投稿の中にデッドリンクを見つけるのは珍しいことではない。あなたのブログが、とても人気があり、トラフィック量も多いのなら、リンクを掲載する前にそのウェブサイトの所有者に許可を得ておく方がよいだろう。リンク先のサイトの帯域幅が狭い場合、リンクがもとでトラフィックが急増して、そのサイトのサーバがダウンするおそれがあるからだ。
また、リンク先のサイトにアクセスすると大きな音や音楽が流れる場合には、事前に読者にその旨を知らせておくことが適切なネチケットだ。読者はあなたのブログを職場から読むかもしれない。サイトにアクセスしたとたんに60デシベルで最新のラップミュージックが流れるよりは、事前にスピーカーの音量を絞ったりミュートボタンを押したりできる方が好都合だろう。
本稿やブログの作法を取り上げた同様の記事は概して、ブログの印象と成否を左右する要素に関して一連の指針を与えようとしている。こういった「ルール」はいずれも絶対的なものではなく、そのいくつかを破っているにもかかわらず絶大な人気を誇っているブログも存在する。
ブログによって達成しようとすることとそのために冒すリスクを決定するのはあなたである。ブログの美点(そして弊害)は、ルールが存在しないということだ。書くべきことや書くべきではないこと、あるいはどう書くべきか、どう書くべきではないかをあなたに指示する編集者は(たいていの場合は)存在しない。また、収益を気にする財務責任者も、法的責任について念を押す弁護士もいしなければ、あなたの書きたい内容は不適切であると告げる検閲者もあなたの良心以外にはない(ことが多い)。投稿記事の公開後には多くの批評家が現れるというものの、どのような投稿であれ、あなたの公開を事前に止める人はいないのである。
メディアを支配する者は世界を支配する。ほとんど誰もがメディアの一端を支配し、少しばかりの力とそれに伴う責任を持つことを可能にしてくれた今日のテクノロジに感謝しよう。
ZDNET Japanは、Ziff Davisからのライセンスに基づき株式会社4Xが運営しています。
ZDNET Japan is operated by 4X Corp under license from Ziff Davis.
Copyright © 2026 4X Corp, Inc. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.