掲載日時: 2009-04-22 10:00

ワンランク上を目指す人のための「ビジネスカジュアル」5つのルール

職場でカジュアルな服装をしなければならないことが増えているが、適切な服装に関する明確な規則が示されていることは少ない。この記事では、職場で身につけるビジネスカジュアルを選ぶための5つのルールを説明する。

著者 : 文:Christian M. Chensvold(Special to BNET) 翻訳校正:石橋啓一郎

URL : https://japan.zdnet.com/article/20392002/

 昔は、仕事のための服装選びは簡単だった。男はスーツとネクタイ、女ならばスカートスーツかパンツスーツであればよかった。その後、カジュアルフライデーや「アロハフライデー」が登場した。現在のビジネスカジュアル着用の職場は、ルールのない世界のようにも見える(Gallupによれば、わざわざネクタイを着用するアメリカ男性はわずか6%に過ぎないという)。

 もちろんルールは存在するが、非常に微妙なものに過ぎず、それらのルールに従うのは大変だ。もしあなたが「ジーンズはOK」というドレスコードが、周りの人は誰もあなたの外見を判断していないということだと考えているのであれば、考え直すべきだ。濃い色のジーンズにベルト、という服装と、腰の低い位置で履く色落ちジーンズの間には大きな違いがあり、相手にまともにとりあってもらえるかどうかが決まる可能性もある。この記事では、必ずあなたの役に立つ「ビジネスカジュアル」に関する5つのルールを説明する。

1.好印象を与える

 米国陸軍の軍曹Matt Eversmann氏は、その英雄的な行為が「ブラックホーク・ダウン」の小説と映画の元になったことでも知られているが、自分の部下に対し自分の指揮への絶対的な忠誠を植え付ける必要があった。その最初のステップが、彼が部下よりも常に少し上手であることを見せることだった。陸軍を退役し、現在は組織開発コンサルティング会社Freeman-Phillipsを経営しているEversmann氏は、「私の靴を、常に私の部下が思いもしないほど輝いた状態にしておくことは、私の義務だった」と話す。「戦闘の中で部下を率いなくてはならないリーダーや偉大な人物は、それらしく見えなくてはならない」(Eversmann氏)

 この原則を理解している企業は、オフィスでの姿を変身させるため、新しく昇進したマネージャをBixler Consulting Groupのような会社に送ることも多い。アトランタに本社を置くこの会社は、オフィスの平凡な人物を、立派な役員に変えることを専門にしている。

 極端な例として、Harryを紹介しよう。彼は、社長の2歩手前の地位に昇進した後にBixlerに送られた。シニアコンサルタントのShelley Hammell氏によれば、Harryのユニークな「スタイル」には、ダクトテープでつないだベルト、穴の開いたすり減った靴、長くてぼさぼさの髪、黄ばんですり切れたシャツ、「マイナスの印象を与える」口ひげが含まれていたという。衣装を新しくし、散髪をし、きれいにひげを剃ったところ、取締役会で話をする際に彼がお荷物になることはなくなった。さらに重要なのは、彼の格好ではなく、言葉に注意を集められるようになったことだという。

2.1ランク上の服装をする

 「職場でどういう服装をすればいいか知りたければ、トップを見ればいい」と言うのは、企業スタイルコンサルタントのAnthea Tolomei氏だ。Tolomei氏の顧客は、きちんとした服装をしたAccentureから、カジュアルな格好をしたGoogleの従業員まで多岐にわたっている。あなたの会社の役員の服装はカジュアルかも知れないが、おそらくGuitar Hero Tシャツを着ることはないだろう(Sergey Brin氏を除けばの話だが)。ありそうな服装は、襟付きのシャツの上に、ブレザーやその他の地味なジャケットを羽織っているというものだ。女性の場合は、おそらくスラックスやデザイナージーンズ、あるいはスカートの上に、地味なトップにジャケットという服装が多いだろう。

 ただし、Wing WomanのスタイルコンサルタントKristein Harper氏は、上げるのは2ランクではなく、1ランクだけだということを強調している。「他の皆がジーンズで仕事をしているのに、あなたが毎日スリーピースのスーツで働いていたら、他の人に堅苦しい空気を感じさせてしまうだろう」とHarper氏は言う。「面接に行くのに、あまり着飾りすぎる訳にはいかない。もし盛装で面接に行ったとしたら、将来の雇用主に、あなたが問題を重大に捉えすぎていると取られてしまうだろう」(Harper氏)

3.ビジネスカジュアルとウィークエンドカジュアルの違いを知る

 最近のファッションデザイナーBill Blass氏の「スタイルとは、適切さという言葉の同義語だ」いう台詞が、Tolomei氏のお気に入りだ。しかし、最近は「標準」が明確に定義されておらず、多くの人はどんな場合に何が適切なのか分からないでいる。月曜日の朝でも、週末に履いていたカーゴパンツやTevaのサンダルを履いている男性もいる。女性の場合も、役員室よりはビーチに向いていそうな露出度の高い服を着ているような人もいる。Tolomei氏は、最近のある暑かった日に、あるコンサルティング会社で見たファッションに衝撃を受けた。「へそが見えていた。ショートパンツもあった。ビーチサンダルも見た。あらゆる場所で、布が不足していた。私は、『注意した方がいい、顧客が現れるかも知れない。気温が40度だからと言って、ルールは変わったりしないのですよ』と言わざるを得なかった」(Tolomei氏)

 もちろん、ビジネスカジュアルもさまざまだ。Bechtelのカジュアルフライデーは、Yahooのものよりややドレッシーだ。Tolomei氏は、保守的なビジネスカジュアル環境で働いている人が使える、ある服を職場で着ていいかどうかを判断するための簡単なテストを提案している。それは、「洗濯テスト」だ。もしその服を家で洗濯しているのであれば、それはおそらくビジネスウェアではない。もしクリーニング屋でドライクリーニングされているのであれば、おそらくビジネスの場でも適切だ。もちろん例外はあるし、Tolomei氏はジーンズは例外の1つであることを認めている。Tolomei氏によれば、ジーンズをビジネス向けにする方法の1つは、月に1度はそのジーンズをクリーニング屋に持って行き、プレスしてもらうことだという。折り目は数回洗っても残っているはずだ。

 「週末のあなたと、ルールブックに従うあなたは違うものだということを覚えておくべきだ。そうでなければ、後で苦しむことになるだろう」とTolomei氏は警告している。「ルールに従わないでいれば、あなたを見て、眉をひそめる人たちが出るだろう。そんな危険を冒す必要など無い。これは単なる服装の話なのだから」(Tolomei氏)

4.古典をベースに流行をふまえる

 カジュアル服の職場のよいところは、退屈なビジネスの典型を捨て、現代的なスタイルを採用するチャンスがあるということだ。ただし、流行の服はそれ自体が問題となる。もし見かけを変えるのが頻繁すぎれば、自分が何者であるかを知らないように見えてしまう。「全身を流行で固めれば移り気過ぎ、全身を由緒ある古典で固めれば退屈過ぎる」と、Tolomei氏は言う。あなたの職場、年齢、地位に見合った、正しい妥協点を見つけることが大切だ。Tolomei氏は、古典を流行と組み合わせることを提案している。男性ならば、大胆なシャツとカジュアルな靴を身に着けるのもよいかもしれない。女性であれば、典型的な持ち服に、いくつかの流行のアクセサリーを加えるということに翻訳されるかもしれない。Idaという名前のBixler Groupの顧客を例に取ってみよう。彼女は堅苦しいスーツよりも、緩めの、かっちりしていない服を好んでいたが、その外見は彼女の権威を弱めていた。Hammell氏によれば、コンサルタントは、当たり障りのない色のものではなく、大胆な色の注文仕立ての服を勧めた他、彼女が「少し優雅な」眼鏡を探すのを助けたという。

 Tolomei氏によれば、重要なことは、古くさく見えないことだ。「それによって、老けて見える上、さらに問題なことに、賞味期限が切れてしまっているように見えてしまう。周りの人は、あなたの考え方も服装と同じように古くさいものだと考えるだろう」(Tolomei氏)

5.スタイルを固めるために写真を活用する

 着るものを通じて自分自身や自分の興味について表現したいと思う人が多い。しかし、多くのビジネス環境では、かなりカジュアルな所でさえ、自分の好きなローリングストーンズのTシャツやスクエアダンスの服を着るのは許されていない。ビジネスの場面で自分自身に忠実になるということは、そういうことではない。自分が何者であるかということだけではなく、何者になりたいか、何になりたいかということでもあるのだ。

 Tolomei氏によれば、自分のビジネスカジュアルの持ち服に加えるべきものは、自分の特異性や奇抜さを示すものではなく、「自分を高める」ものだ。自分をどんな人物に見せるかという、明確なメンタルイメージを作るべきだという。Tolomei氏のやり方では、顧客に自分が好きな服装のイメージを、雑誌や服から切り抜かせたり、コピーさせたりする。これによって、物事は非常に明確になる。買い物に行く前に、どんな風に見せたいかを明らかにしておけば、自分のスタイルのゴールにたどり着くための時間も費用も節約することができる。自分のイメージを示すものを持って行き、店員に見せて「こういう線に沿ったものが欲しい」と言えばよい。ただし、一度買い物しまくったからと言って、Meril StreepやCary Grantのようになれるとは期待しないことだ。

 そして、もし自分がMick Jaggerのファンであることを職場で表現したいのであれば、(Tシャツではなく)ローリングストーンズのカフリンクを検討した方がいい。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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