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俳優経験者が指南する「人前で上手く話すためのティップス10選」 |
人前で話すことを考えただけでも冷や汗が出るというあなたに朗報である:大衆を前にしてもよどみなく堂々と話せるようになる、緊張を和らげるための簡単なテクニックがいくつかあるのだ。本記事では、役者としての長い経験を持つ筆者が自ら実証したこういったテクニックを紹介する。
ビジネスの世界においては、効果的な話術が必須である。インタビューの場であれ、上司に昇給(あるいは予算の増額)を願い出る時であれ、製品を入札者や潜在顧客に売り込む場合であれ、クライアントと話す時であれ、プレゼンテーションを行う場合であれ、大規模なネットワークのアップグレードに必要となる作業担当者を招集する場合であれ、人前で話す際にはできる限りうまく話す必要があるのだ。ただ困ったことに、たいていの学校では、人前で上手に話すための方法というものをちゃんと教えてくれないのである。そこで本記事の出番となるわけだ。
読者の方はご存知ないかもしれないが、筆者は長年に渡って俳優の仕事をしていた。ブロードウェイの舞台にも立ったことがあるし、映画(大した役ではなかったが)にも何本か出演したことがある。舞台経験は数知れず、複数の大学で演劇についての講座を持っていたこともあるのだ。このため、話すということについては一家言を持っている。また、大衆の前で(あるいは採用面接の場で)話すことを悪夢だと感じている人たちが、臆することなく話せるようになる方法についても心得ているつもりである。本記事では、こういった人たちにとっての悪夢を良い夢に変えるための簡単な方法を10個紹介する。
話すことはしっかりと頭に入れておく必要がある。と言っても、単に言葉や事実を丸暗記すればよいという意味ではない。その内容もしっかりと理解しておくのである。スピーチなどの途中で話がそれてしまうという状況にならないとも限らないのだ。マーフィーの法則によれば、そういったことは必ず起こるのである。そして起こってしまった場合、話の内容を理解しているに越したことはないのである。こういった時には、俳優の使うちょっとしたテクニックが役立つのだ。
長い原稿を暗記する場合、いくつかの部分に分割して憶えていくのが一番良い方法である。しかし、ただ分割すればよいというわけではない。関連しているものごとが1つの塊になるように分割するべきなのだ。ここで、あなたの会社に対してオープンソースソフトウェアの導入を促すプレゼンテーションを行うことになったと考えてほしい。その場合には例えば、話す内容を大きく5つに分けることができるだろう。それらは、オープンソースの紹介とコストの削減、セキュリティ、信頼性、使いやすさだ。これら5つの塊のそれぞれには、憶えておかなければならないさまざまな情報があることだろう。しかし、こういった塊の名前を忘れてはならないのである。そうすることで、途中で話がそれて立ち往生してしまったとしても、少なくともどの塊の話をしていたのかは押さえることができるはずだ。そして、その塊に含まれている情報をしっかり理解できているのであれば、話を元に戻すことができるのである。
筆者はこれを実践することにより、舞台の上で幾度も救われている。場面の主旨を理解しておけば、台詞を忘れたとしても、その場面の流れが掴めているため、何とか持ち直すことができるのである。逆に、場面の流れがまったく掴めていなければ、持ち直すことなど絶対にできないだろう。スピーチについても同じことが言えるのである。長いスピーチを分割せずに丸ごと暗記した場合、いったん進路を見失うと、情報の大海を漂流する羽目になってしまうのである。これに対して、分割した塊の1つで進路を見失った場合、漂流することになるのは大海ではなく、岸の見える湖となるため、助かる可能性はずっと高くなるのだ。話す内容をしっかりと理解するようにしよう!
気付いていない人も多いだろうが、緊張することで人前での話し方は大きく変わってしまうのである。つまり、緊張するとほとんどすべての人は普段よりも早口でしゃべってしまうのだ。これにより、内容を理解してもらえなくなるだけでなく、緊張していると思われてしまう(シャツが汗だくになっているのでは?あらまぁ!)のである。こういった羽目に陥らないように、予行演習の時から普段よりもゆっくり話すように心がけてほしい。と言っても、ものすご〜〜〜く、ゆっく〜〜〜り、は〜〜な〜〜す〜〜という意味ではない。予行演習の際には、肩の力を抜き、リラックスして話すことを心がけるようにすべきだと言っているのだ。そうすることで、本番で緊張した場合でも普段通りのスピードで話せるようになるはずである。
人前で話をする前にそんなことをするなんて、という感想を抱く人も多いだろう。しかし、数多くの人がスピーチの場に水を用意している理由について考えたことがあるだろうか?緊張すると口が渇くのである。そして口が渇くと、自分の考えを歯切れ良く述べることが難しくなるのだ。このため、スピーチの前および最中に水分を十分に摂取するようにすべきなのである。もちろん、何日も水を飲んでいない時のようにがぶ飲みすることを勧めているわけではない。そんなことをすれば、スピーチの途中でトイレに駆け込む羽目になるだろう。そうならなくても、あなた自身が「本当に」困った思いをすることになるはずだ。
この方法も、ほとんどの人がうまくいかないと考えるものだろう。しかし、うまくいくのだ。俳優にとっての大仕事の1つに、働き口を見つけるというものがある。俳優が役を得るにはオーディションに合格する必要があるのだ。オーディションは最も緊張するものの1つである。筆者は役者稼業を始めてまもなく、オーディションに臨む前にリラックスすることで、本番の緊張を和らげることができるということを悟ったのである。では、どうすればリラックスできるのだろうか?答えは、これから行うことに心を奪わてしまわないようにすることである。本番前に何度もスピーチを読み返すことで、これから緊張の場に臨もうとしていることが心に擦り込まれてしまうのだ。そうではなく、これから行うことから気をそらすようなことをすべきなのである。筆者の場合、効果があったのは読書とビデオゲームの2つだ。近頃は、PSPやニンテンドーDS、Kindle、あるいは文庫本など、簡単に持ち歩けるものがいろいろあるはずだ。こういったものを使って、本番前の時間を有効に過ごすのである。そうすれば、あなたの心臓に対する負担も軽くなるはずである。
人生において最も大事な面接に出かけるという日の前夜には、街に繰り出し、翌朝にまで二日酔いが残るほど飲んではいけない。そんなことをするのではなく、リラックスしたり、スポーツジムに行ったり、映画を見たり、読書をするなど、ぐっすりとした眠りがもたらされるようなことを行うべきである。とは言え、ぐっすり眠るために睡眠薬まで飲めと言っているわけではない。そんなことをすれば、一睡もできなかった時よりも悪い気分で目覚めることになるだろう。
筆者の20年に及ぶ俳優としてのキャリアの中で、オーディションに臨む際に着ていった服の種類は数えるほどしかなかった。これには2つの理由がある:縁起かつぎとルックスだ。役を射止めるうえでプラスに働いたと思える洋服は、大事にしまっておくよりもまた着ようと思うのである。では、こういったことが実際にどう役に立つのだろうか?講演や面接、集会などの用途に合わせて、自分が一番格好良く見える服装(自分自身にとっても、聴き手にとっても)を選ぶのである--自分が格好良いと感じられるのであれば、自信も湧いてこようというものだ。このため、普段着のコットンパンツにオックスフォードシャツにしておこうなどという発想ではいけないのである。大切な人に意見を仰ぎ、自分の格好良さを引き出せるという「確信」が持てる適切な服装を選ぶのだ。こういった自信を持つことで、あなたの話し方は大きく変わってくるはずである。
あなたも、理解しづらい話し方をする人に出会ったことがあるはずだ。しばらく話を聴いた後、あなたはどんな行動をとるだろうか?その人の話には耳を貸さなくなるはずだ。また、相手のことを面白くない人間だと判断したり、話している内容についてよく判っていないと判断することもあるはずだ。つまり、あなたが聴衆に理解できないような話し方をした場合、あなたが世界一賢い人であったとしても、聴き手は耳を貸さなくなってしまうということなのである。これには例外もある(スティーヴン・ホーキング博士を思い出してほしい)ものの、たいていの場合、理路整然かつ明瞭に話す人は、そうでない人よりもずっと高く評価されるのだ。
この項目は上記7番と関係している。あなたの声が聴き手まで届かなければ、あなたの言葉は彼らの耳に入らないのである。あなたが柔らかい声の持ち主なのであれば、この問題で苦労するということは判るはずだ。そしてほとんどの人は、大衆を前にすると普段よりも声が柔らかくなる傾向があるのである(これも、緊張の影響がさまざまなところに現れるという一例である)。そこで、あなたをこの問題から救う方法を紹介しよう。スピーチの予行演習を行う際には、ただ誰かに聴いてもらうだけではなく、部屋の後ろの方に立ってもらうのである。そして、あなたの声が聞こえない場合にはその旨を知らせてくれるよう頼んでおくのだ。さらに、これをゲームに仕立て上げることも可能である。聴き手にスポンジ製の弾を発射するオモチャの銃を持たせ(1990年代のドットコム全盛期を思い起こすのだ)、あなたの声が聞こえなかった場合にはそれで撃ってもらうのだ。
あなたの発声器官を制御する筋肉というものは、身体の他の筋肉と同じである:冷えきった状態ではうまく機能しないのだ。このため、ベッドから起き、着替え、コーヒーを飲んだだけでスピーチを行った場合、問題が引き起こされることになるはずだ。そうではなく、あなたの発声器官も準備万端の状態にしておくのだ。スピーチでは、普段よりも長い時間話し続けることになるはずである。しっかりと準備しておかなければ、喉が痛くなる(あるいは、1カートン分のタバコを一気に吸った後のような声になる)おそれがあるのである。発声器官のウォーミングアップとしてお勧めの方法は、ハミング(低〜中音階の1音だけでも十分だが、シンプルなメロディーや音階でもよい)と早口言葉の2つである。発声器官の準備を十分に行うための優れた早口言葉として「The big black bug bled blue-black blood」(大きな黒い虫が青黒い血を流した)がある。これをしばらくの間繰り返せば、聴衆を圧倒する準備が出来たことになるはずだ!
スピーチをしている人や、面接を受けている人が、無意味な言葉を発しながら考えをまとめているのを見て、彼らの話に耳を傾ける気が失せたという経験があなたにもあるだろう。筆者が、あ〜、何のことを言っているのか、え〜、判ってもらえるはずである。そうだろう?こういった無意味な言葉からは、プロらしさのかけらも感じ取ることができないのである。言葉と言葉の隙間を「あ〜」とか「う〜」といったうめき声や、あせりの言葉で埋めるのではなく、思考あふれる「沈黙という間」で埋めるのである。信じられないかもしれないが、こういった「間」は、あなたが感じているほど長くないのである。そして、そういった沈黙があったとしても、聴き手(1人の場合でも大勢の場合でも)に対して訴えかけたいというあなたの熱意を彼らが実感している限り、彼らはあなたの言葉に耳を傾け続けてくれるのだ。要するに、言葉と言葉の隙間を「あ〜」や「う〜」「え〜」といった無意味な言葉で埋め、聴き手の集中力をそいではいけないのだ。沈黙を活用することで聴き手の注意を引き付けながら、話を進めていくべきなのである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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