掲載日時: 2010-08-12 08:30

Windows VistaおよびWindows XPのためのレジストリハック10選

自動再生を無効化したり、同時ダウンロード数の上限値を増やすなど、Windows VistaおよびWindows XPを便利にするためのレジストリハックを10個紹介する。

著者 : 文:Brien Posey(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

URL : https://japan.zdnet.com/article/20418248/

 レジストリの編集方法についての記事を読むと、レジストリを誤って変更してしまうとWindowsやアプリケーションに破壊的な影響が及ぶ可能性があるため、「作業を始める前に常にシステムのフルバックアップを取得すること」という恐ろしい文言を目にするはずである。こういった文言は必要であるものの、GUIでは実現できず、レジストリ編集作業を行わなければ実現できないことがあるのも事実である。本記事では、Windows VistaおよびWindows XPのための便利なレジストリハックを10個紹介している。念のため、以下を実行する際は読者のみなさんにも「作業を始める前に常にシステムのフルバックアップを取得」していただきたい。

#1:自動再生(AutoPlay)を無効化する

 TechNetのCDをPCのドライブに挿入すると、自動的にInternet Explorerが起動され、筆者にとってはどうでもよい情報が表示される。筆者はこれをいつも疎ましく感じていた。こういった情報を見せられるよりも、Windowsエクスプローラーを使ってCD内に格納されている必要な情報にさっさとたどり着きたいと思ってしまうのだ。幸いなことに、自動再生を無効化するためのレジストリ設定は簡単だ:

  1. レジストリエディタでHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorerというキーを探し出す。
  2. 「NoDriveTypeAutoRun」という名前でDWORD値を作成する。
  3. そのデータを「0xFF」(16進)に設定する。

#2:同時ダウンロード数の上限値を増やす

 筆者は仕事柄、ファイルをダウンロードする機会が多く、数多くのファイルを一度にダウンロードする必要がある場合も多い。そしてこういった場合、Windowsが課している同時ダウンロード数の上限を超えてしまうこともある。あなたも筆者と同じ問題を抱えているのであれば、レジストリを以下のように編集することで、10個までのファイルを同時にダウンロードできるようになる:

  1. レジストリエディタでHKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settingsというキーを探し出す。
  2. 「MaxConnectionsPerServer」という名前で新たなDWORD値を作成し、そのデータを「10」(10進)に設定する。
  3. 「MaxConnectionsPer1_0Server」という名前で新たなDWORD値を作成し、そのデータを「10」(10進)に設定する。

#3:インストール時に登録したユーザー名や組織名を変更する

 Windowsのインストール時には、ユーザーの名前と組織名を入力するよう求められる。しかし、企業が合併した場合など、これらの登録情報を変更したいケースも出てくるはずだ。こういった場合、以下のハックを用いることができる:

  1. レジストリエディタでHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersionというキーを探し出す。
  2. RegisteredOwnerとRegisteredOrganizationという値に設定されているデータをそれぞれ、ユーザーの新たな名前と新たな組織名に変更する。

#4:ごみ箱をデスクトップから削除できないようにする

 Windows Vistaのごみ箱を右クリックしたことがある方であれば、[削除]という選択肢が表示されることをご存知だろう。この選択肢を表示させないようにすることができる。ごみ箱自体を誤って削除してしまわないようにするには、以下の手順を実行する:

  1. レジストリエディタでHKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{645FF040-5081-101B-9F08-00AA002F954E}というキーを探し出す。
  2. 「Shell」という名前で新たなレジストリキーを作成する。
  3. Shellキーの直下に、「Delete」という名前で新たなレジストリキーを作成する。このキーのパスはHKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{645FF040-5081-101B-9F08-00AA002F954E}\Shell\Deleteとなっているはずだ。
  4. (既定)という値のデータを適当な文字列(例えば「ごみ箱」)に設定する。

#5:キャッシュされたログオンを無効にする

 Windowsではユーザーのログオン処理において、何らかの理由でドメインコントローラによる認証ができない場合、キャッシュされたログオン情報を用いて認証を行うようになっている。しかし、セキュリティ強化等の事由により、ログオン処理時に行う認証を、必ずドメインコントローラに行わせたいという場合、キャッシュされるログオンの数を10から0に変更することができる(なお、この数は50にまで増やすことも可能である)。これには以下の手順を実行する:

  1. レジストリエディタでHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogonというキーを探し出す。
  2. 「CachedLogonsCount」というREG_SZタイプの値のデータを変更する。
  3. キャッシュさせたいログオン数をデータとして設定する。

#6:コンテキストメニューから暗号化や復号化を行う

 Windows XP ProfessionalやWindows Vistaでファイルの暗号化や復号化を行いたい場合、通常であればファイルもしくはフォルダを右クリックし、表示されたコンテキストメニューから[プロパティ]コマンドを選択することになる。そして表示された「プロパティ」ダイアログボックスの[全般]タブにある[詳細設定]ボタンをクリックすることで、暗号化もしくは復号化のオプションを選択できるようになる。

 こういった操作が面倒だというのであれば、ファイルの右クリックで表示されるコンテキストメニューにこれらのオプションを追加することができる:

  1. レジストリエディタでHKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advancedというキーを探し出す。
  2. 「EncryptionContextMenu」という名前で新たなDWORD値を作成し、そのデータに「1」を設定する。

#7:Windowsのアクティベーションを先送りする

 企業がWindows Vistaを導入する場合、マスタイメージを作成し、Sysprepを実行し、該当イメージを配備するのが一般的だろう。この場合、Sysprepを実行した日と、実際にWindows Vistaを配備する日の間隔が空きすぎると問題が生じることになる。

 アクティベーションの猶予期間は30日延長することが可能になっているが、そういった延長は3回までしか行うことができない。とは言うものの、以下のレジストリハックによって、こういった制限を回避することができる:

  1. レジストリエディタでHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SLというキーを探し出す。
  2. SkipRearmという値のデータに「1」を設定する。
  3. コマンドプロンプトウィンドウを開き、「slmgr -rearm」というコマンドを実行する。

#8:オフラインファイルの場所を変更する

 Windows Vistaのオフラインファイル機能を使用すると、オフラインファイルのキャッシュが自動的にC:ドライブに保存される。しかし、筆者の使用しているノートPCのように、ハードドライブが2基搭載されている場合、セカンダリハードドライブを利用してほしいと思うこともあるだろう。筆者は、以下に記した手順を実行することで、キャッシュの保存場所をE:\cscフォルダに変更することができた:

  1. コントロールパネルを開き、[ネットワークとインターネット]−[オフラインファイル]をクリックする。すると「オフラインファイル」ダイアログボックスが表示される。
  2. オフラインファイルが有効になっている場合、無効化する。
  3. [OK]をクリックし、PCを再起動する。
  4. PCが起動したのであれば、レジストリエディタでHKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\CSCというキーを探し出す。
  5. 「Parameters」という名前で新たなキーを作成する。
  6. Parametersキーの値として「CacheLocation」という文字列値を作成し、そのデータに「\??\e:\csc」を設定する(ここでe:には、使用したいハードドライブのドライブ文字を指定する)。
  7. レジストリエディタを終了し、PCを再起動する。
  8. PCが起動したのであれば、オフラインファイルを有効化する。
  9. 最後にもう1度、PCを再起動する。これで、オフラインファイル機能を利用する準備が整ったわけだ。

#9:ユーザーアカウント制御(UAC)を無効化する

 多くの人をいらだたせるWindows Vistaの機能にUACがある。基本的に、管理者は一般ユーザーとして扱われる。そして管理者が管理作業を行おうとすると、その操作が管理者自身によって開始されたものであるかどうかが照会されるわけだ。筆者は、こういった仕組みがマルウェアに対する効果的な防御対策として機能していると考えているものの、気に入らないという人も多いため、レジストリエディタを用いて、UACのプロンプトが表示されないようにする方法をここに紹介しておく:

  1. レジストリエディタでHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Systemというキーを探し出す。
  2. ConsentPromptBehaviorAdminという値のデータを「0」に変更する。

#10:ログオン時に、前回ログオンしたユーザーのユーザー名が表示されないようにする

 Windows Vistaでは、ログオンのためにCtrl+Alt+Deleteを押下した際、最後にログオンしたユーザーのユーザー名が表示されるようになっている。複数のユーザーが1台のPCを共有している場合、こういった仕様によってちょっとした問題が引き起こされることもある。ログオン時に表示されているユーザー名が自分のものとは異なっていることに気付かず、自らのパスワードを入力してしまうユーザーが出てくるのである。そこで誤ったパスワード入力を何度も続けてしまうと、他のユーザーのアカウントがロックアウトされてしまうことになるわけだ。こういった問題を防ぐため、簡単なレジストリハックを行い、最後にログオンしたユーザーのユーザー名が表示されないようにすることができる:

  1. レジストリエディタでHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Systemというキーを探し出す。
  2. dontdisplaylastusernameという値のデータを「1」に設定する。

あなたの場合は?

 あなたは、問題やイライラをちょっとしたレジストリ変更によって解決したことがあるだろうか?そういった経験があるという方は教えてほしい。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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