掲載日時: 2011-01-14 08:00

スマートフォンからPCのデスクトップに接続する--3つの方法を紹介

さまざまな情報がクラウド上に格納され、どこからでもアクセスできるようになってきているとはいえ、スマートフォンを用いて職場に置かれているPCのデスクトップにアクセスしたいという場合もあるはずだ。そこでそういった方法を3つ紹介する。

著者 : 文:Debra Littlejohn Shinder (Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

URL : https://japan.zdnet.com/article/20424940/

 スマートフォンの価値は、インターネットに接続したり、自らのデータにアクセスしたり、職場のコンピュータを操作できるという点にあると言ってもよいだろう。もっとも現在では、さまざまな情報をクラウド上に格納し、どこからでもアクセスできるようにしておくことが可能になっている。とは言うものの、職場に置かれているPCのデスクトップにアクセスし、プログラムやスクリプトを実行させたり、何かをシャットダウンさせたり、そのマシン上で動作中のアプリケーションやサービスをチェックしたりする必要が出てくることもまだあるはずだ。

リモートデスクトップ機能を用いた接続

 職場に置かれているコンピュータのOSがWindows XP Professionalであるか、あるいはWindows Vista BusinessやWindows 7 Professional、Windows Serverであれば、それらをリモートデスクトップサーバとして設定することができる。そうすることで、iPhone/iPadやAndroidデバイス、WindowsフォンからRemote Desktop Protocol(RDP)を介して該当コンピュータに接続できるようになる。

 WindowsコンピュータがRemote Desktop接続を受け入れるようにするための設定については、このページの手順に従ってほしい。

 その際にはファイアウォールを設定し、RDPが許可されるようにしておくことも忘れないでほしい。なお、RDPはデフォルトではポート3389を使用するようになっている。

 次に、スマートフォンにRDPクライアントアプリケーションをインストールする必要がある。こういったアプリケーションは、スマートフォンのプラットフォームごとに数多く提供されている。

VNC

 Windowsに搭載されているリモートデスクトップサービスは手軽であるものの、例えばWindowsのHomeエディション(小規模企業のなかにはまだ使用しているところもあるはずだ)のように、こういったサービスが含まれていないエディションが稼働するPCのデスクトップに接続したい場合にはどうすればよいのだろうか?また、Linuxを搭載したコンピュータのデスクトップに接続したい場合にはどうすればよいのだろうか?こういった場合には、さまざまなところから提供されているVNCプログラムを使用することができる。

 (Windowsの一部のエディションに搭載されている)RDPとは異なり、VNCサーバというサービスはあらかじめ組み込まれているわけではないため、VNCを使用するには、リモート接続先であるPCにこのサービスをインストールした後、モバイルデバイスにVNCクライアントをインストールする必要がある。

 iTeleportはiPhone/iPad用のVNCアプリケーションである。またAndroid Marketでは、Remote VNC ProIn-Hand VNCをはじめとするVNCアプリケーションや、Wyse PocketCloud ProのようにRDPとVNCの双方をサポートするクライアントが提供されている。なお、Windows Phone Marketplaceで提供されているRemote Desktopアプリケーションは、RDPクライアントであることを思わせる名前が冠されているものの、実際にはVNCクライアントとなっている。

ウェブベースのサービス

 ウェブベースのサービスを利用することで、デスクトップへのリモート接続を行うという方法もある。あなたもGoToMyPCLogMeInというサービスを知っているかもしれない。LogMeIn Ignitionを使用することで、iPhone/iPad/iPod touchやAndroidデバイスから、あるいは他のWindows PCからLogMeInサービスを経由して職場のデスクトップに接続することができる。Appleのモバイルデバイス用LogMeIn IgnitionはApp Storeから、そしてAndroidデバイス用はAndroid Marketから購入することができる(いずれの価格も29.99ドル)。このアプリケーションを使用することで、PCやMacのデスクトップを操作できるようになる。また、マルチタッチジェスチャーによるリモートデスクトップ操作機能や、コンピュータのパスワードを自動的に入力するログイン機能も用意されている。

 Androidユーザーには、SoftwareForMe.comのPhoneMyPCという選択肢もある。このソフトウェアをPCとAndroidフォンのそれぞれにインストールしておくことで、両者はSSLによる暗号化を用い、PhoneMyPCサーバ経由で接続できるようになる。AndroidフォンとPCが同じLAN環境にある場合、インターネットを経由せずに直接通信が行われ、パフォーマンスの向上が図られる。また、リモートからのPC操作に加えて、PC画面のスナップショットを取得し、Androidフォン側に保存する機能も用意されている。

スマートフォンから接続を行う場合の短所

 スマートフォンからリモートコントロール用のソフトウェアやウェブサービスを利用するというエクスペリエンスは、RDPやVNC、ウェブサービスのいずれを用いる場合であっても、ノートPCやデスクトップPCをクライアントとして利用する場合に比べると、少し勝手が違っているはずである。最も大きな問題は画面サイズだろう。フルサイズのクライアントコンピュータで見るようにデスクトップ全体を見渡すことができるわけではなく、大部分のリモートプログラムでは、一度にデスクトップの一部分しか表示させることができないだろう。このため、操作が困難に感じられる場合もある。

 また、マウスなどのポインティングデバイスが使えないために、普段はそういったデバイスで行っている操作をキーボードによって行わなければならないという短所もある。拡大や縮小、ツールバーへのアクセス、右クリックといった操作がキー入力で行えるようになっているとはいうものの、そういったキーの組み合わせを覚えるには少しばかり時間がかかるかもしれない。

 さらに、特に3Gネットワークを使用した場合、パフォーマンスの悪さを感じることがあるかもしれない。そういった場合、リモートデスクトップ接続による定常業務の遂行がとても困難に感じられることもあるはずだ。

 最後に、ほとんどのリモートデスクトップアプリケーションは4.99ドルから29.99ドル、あるいはさらに高価なものとなっており、スマートフォン用の他のアプリケーションに比べると高すぎるという不満もよく耳にする。こういった価格の高さゆえに、一般的なユーザーからすると、複数のアプリケーションを試用し、自らに最適なアプリケーションを見つけるということがためらわれるのである。

まとめ

 こういった短所があるとはいえ、スマートフォンからデスクトップに接続できるということは、ある種の状況において大きな助けとなる場合もある。また、RDPやVNC、さまざまなウェブベースのサービスによって仕事を遂行できるという利点もある。ただし、PC間の接続で使用される類似プログラムのようなシームレスできびきびとしたエクスペリエンスは期待しない方がよいだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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