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寄付をしてもよいと思えるオープンソースプロジェクト10選 |
ほんの少し寄付するだけで、オープンソースプロジェクトに多大な貢献を行うことができる。本記事ではそういった寄付を行うにふさわしいプロジェクトを10個紹介している。
筆者は最近執筆した「The importance of donating to open source projects (and a giveaway!)」(オープンソースプロジェクトに寄付をすることの重要性[賞品が付くことも!])という記事において、筆者お気に入りのオープンソースプロジェクトの1つであるBodhi Linuxに対する寄付を募った。また同記事において、オープンソースプロジェクトに寄付を行っているかどうかについてのアンケートも実施した(図Aを参照)。この記事を執筆した後、筆者は寄付を行うに値する素晴らしいオープンソースプロジェクトが他にも数多くあることに気付いたのである。そこで本記事では、そういったオープンソースプロジェクトを10個挙げてみることにした。これらのプロジェクトは、さまざまなユーザーを対象としており、その目的もさまざまなものとなっている--というのも、筆者はできる限り多様なプロジェクトを網羅したかったためだ。ここで挙げているプロジェクトの金銭的な困窮度はさまざまであるとはいうものの、どのプロジェクトも資金的なサポートを必要としていることに違いはない。

本記事では、教育関係のツールを開発するプロジェクトとして2つを選んで紹介している。そのうちの1つがiTALCである。教育という分野は寄付や配慮、さまざまな支援を行う対象として無視できないものであることは言うまでもないだろう。iTALCは、教師が生徒のPCをコントロールし、指導やテストを行えるようにするためのパワフルな教育ツールである。これにより教師は、ネットワーク経由で生徒のデスクトップの状態を把握し、必要に応じて制御したり、スクリーンショットを取得するといったことが可能になる。なお、当たり前のことのように聞こえるかもしれないが、オープンソースの教育ソフトウェアというものはほとんどが(大学からの補助を受けていない限り)資金的なサポートを必要としているのだ。
Clarolineの実行をひと目見るだけで、こんなツールがあったのかと驚くことになるはずだ。このウェブベースのアプリケーションにより、オンライン教育やオンライン授業の運営が教師、生徒の両方の側から見て簡単なものとなる。Clarolineによってドキュメントやファイル、授業、生徒、グループが管理できるようになるのだ。また、オンラインでの演習を実施したり、結果をフォローしたり、SCORM(eラーニングの標準規格)コンテンツをインポートしたり、チャット機能やフォーラムを提供したり、共同作業を行わせるといったことも可能になる。
ことLinuxデスクトップについて言えば、スピードと見た目の華やかさという点でEnlightenmentほどバランスのとれているものはないだろう。Enlightenmentは標準的なデスクトップメタファを追求した製品ではないものの、ユーザーフレンドリーなデスクトップを実現するという点で素晴らしいものとなっている。このプロジェクトの歴史は古く、適切なかたちで進化してきている。筆者はEnlightenmentデスクトップに思い入れがあるせいか、これが広く普及していない理由を理解することができない。E17というバージョンの露出度を高めることが、今後の普及の鍵となるだろう--そして露出度を高めるためには寄付が力強い支援となるはずだ。
医療機関向けのオープンソースツールもいくつかあるが、GNU Healthはそのなかで最も優れたものだと言えるだろう。このアプリケーションを用いることで、医療機関は患者を取り巻くさまざまな状況(住居の状態や薬剤乱用など)や処方箋、医療費の請求処理、患者の遺伝的/家系的なリスクが管理できるようになるだけでなく、患者の家族とそのヘルスケアにも注力できるようになる。またGNU Healthには、診断画像や予約の管理といったさまざまな機能とともに、素晴らしいカルテ管理機能も搭載されている。
金銭管理関係は、オープンソースのなかで最も手薄な分野の1つと言えるだろう。しかし幸いなことに、2つのアプリケーションを使うことで、中小企業の売上管理や財務管理を支援することが可能である。その1つがLemon POSだ。インストールはお世辞にも簡単とは言えないものの、いったん実行できる状態になれば、Lemon POSは中小企業にとって手放せないツールとなるだろう。唯一の難点は、資産や資金の管理を行ってくれるアプリケーション(次項参照)との統合がまだできないというところにある。
Lemon POSとGnuCashを統合することができれば、オープンソースコミュニティは中小企業向けの決定的なツールを手に入れたと言えるはずだ。とは言うものの、スタンドアロンアプリケーションとしてGnuCashを使うだけで、本格的な財務管理が可能になる。GnuCashは複式簿記に対応した強力なアプリケーションなのだ。また、複数の口座やさまざまな口座種別に対応しているとともに、多種多様な帳票の作成を行えるようにもなっている。さらに、GnuCashはクロスプラットフォーム環境に対応しているだけではなく、絶え間ない成長と進化を続けているのである。
Audacityは、筆者の知る限り、最も優れたマルチメディアソフトウェアである。このソフトウェアは録音やサウンドファイルの編集において素晴らしい力を発揮するだけでなく、一般コンシューマーでは手が届かないような価格帯で販売されているソフトウェアに匹敵する柔軟性と信頼性を備えているのだ。筆者は週に1度、これを使用してZombie Radioというポッドキャスト番組を制作している。この素晴らしいオープンソースツールなくして、プロ品質の録音を成し遂げることなど到底考えられない。また、Audacityはクロスプラットフォーム環境(Windows/Linux/Mac OSなど)に対応しており、ライブオーディオの録音やオーディオの編集、インポート、エクスポート、エフェクトの追加といった機能も搭載している。
ハードディスクのデータを丸ごとバックアップできるソフトウェアを探しているのであれば、Clonezillaがお勧めだ。このツールを用いることで、ディスクやパーティションを丸ごとバックアップしたり、復元したりすることが可能になる。つまりClonezillaは、Norton GhostやSymantec Ghost Corporate Editionと同種のソフトウェアであり、それらの基本的な機能を無償で提供しているというわけだ。このため、これは費用効果の高い災害復旧ソリューションとなるだろう。
筆者は今までにさまざまなウェブベースの電子メールツールを使ってきた。しかし、セットアップや使用の容易さ、信頼性においてSquirrelMailと肩を並べられるものはほとんどなかった。SquirrelMailはMicrosoft ExchangeのOutlook Web Accessを置き換えるほどの機能を搭載しているわけではないが、必要最低限の機能を搭載しており、中小企業向けや教育機関向けのソリューションとして打って付けのものとなるはずだ。
何らかの予約システムを導入したいと考えているものの、ニーズに特化した高額のシステムを購入したくないという場合、Meeting Room Booking System(MRBS)について調査してみるのがよいだろう。このツールに携わっている開発者の数は少ないものの、彼らは着々とプロジェクトを推進している。このため、ほんの少し資金を調達するだけで、MRBSは機能が充実し、普及していくはずだ。筆者は、このアプリケーションが得意分野を見つけ出し、そこから発展していくさまを見てみたいと考えている。
ここで挙げたプロジェクトはいずれも、あなたからの寄付を待っているはずだ。資金が底をついたため、優れたオープンソースプロジェクトが中止に追いやられるという話もよく耳にするはずだ。筆者は上述したプロジェクトのどれもが、この世界から消えて無くなるようなことがあってはならないと考えているのである。あなたがたからの支援によって、こういった製品はオープンソースの世界で末永く、健全に生き続けられるようになるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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