家電メーカー9社 シニア層によるウェブサイトユーザビリティ評価 ~1位パナソニック、2位三菱電機、3位キヤノン~

シニア層による家電メーカーウェブサイト評価。ユーザー視点が高評価の鍵

マミオン有限会社

2006-07-07 15:30

シニア向けパソコン教室の運営、および、シニア・シルバー層に関する調査・研究・コンサルティングを行うマミオン有限会社(以下マミオン、本社:東京都新宿区、代表:森万見子)では、シニア・シルバー層の視点から見た、家電メーカーウェブサイト9社のユーザビリティを評価する調査を実施し、その結果をまとめましたのでご報告いたします。
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商品の提示の仕方、説明の仕方がユーザー視点に立っている企業ほど点数が高く、ユー
ザーが該当企業について熟知していないとウェブサイトを操作できない企業ほど点数が
低くなる傾向。
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【調査結果サマリー】
◆ 1位パナソニック・・・78.3点 2位三菱電機…77.5点 3位キヤノン・・・74.6点
(点数は100点満点)
◆ 比較されるのは紙のカタログ。考えずにどこを読めばいいのか解るサイトが高評価に繋がる
◆ 文字の大きさだけではなく文字の量、字間、行間が複合的に読みやすさを決定する
◆ クリックしたくなる画像にリンクが張られていることがストレスを軽減する

【調査結果】

<総合ランキング>
総合評価は基本項目、トップページ、探しやすさ、解りやすさ、読みやすさ、再帰性、タスクの6項目より総合して算出。満点は100点。
1位は松下電器産業(パナソニック)の78.3点。2位は三菱電機の77.5点、3位はキヤノンの74.6点であった。平均点は69.3点。トップページの解りやすさ、クリックする場所に戸惑わないこと、全体的に文字と画像のバランスが良いことが評価された。

+ランキング-----------+
1位パナソニック・・・78.3点
2位三菱電機・・・77.5点
3位キヤノン・・・74.6点
4位シャープ・・・70.0点
5位富士通・・・68.3点
6位ソニー・・・65.3点
6位日立・・・65.3点
8位東芝・・・63.4点
9位三洋電機・・・61.2点
+----------------+


【項目例】・・・項目ごとに100点満点
<探しやすいサイト、探しにくいサイト>
特定の商品をトップページから探してもらった。クリックできる場所がどこなのかが解りやすくなっていると比較的「探しやすい」と感じる。一方でリンクがありそうなのにクリックできない場所が多いと、「このサイトには詳細情報がない」と感じてしまう。

→ 1位は三菱電機(74.0点)、2位キヤノン(73.3点)、3位富士通(69.6点)


<解りやすいサイト、解りにくいサイト>
製品ページを見て解りやすさについて口頭でヒアリング。
画像を活用して説明しているページは全体的に「解りやすい」と感じられる。ただし、画像があるだけでは「解りやすい」とは評価されない。どこを読めばいいのか、読ませたい言葉に専門用語が使われていないかなどユーザー視点をもう一度確認することが重要である。
→ 1位パナソニック91.7点、2位キヤノン90.0点、3位三菱電機78.3点。

【調査背景】
 インターネットの普及が急速に進み、今やウェブサイトは自宅から企業やサービスの情報が得られる重要な窓口となっています。ここ数年では、50代~70代のシニア・シルバー層のインターネット利用者も増え、利用者の増加とともにウェブサイトの重要性も増しています。平成16年末には50~59歳のインターネット利用率は65.8%(前年末62.6%)に、60~64歳の世帯利用率は49.0%(前年末39.0%)になりました。(通信利用動向調査報告書より)
中高年のインターネット利用率が上がるにしたがって従来は若者向けであった情報も中高年に見やすい、探しやすい事を考慮する必要が出てきました。しかし、多くの企業のウェブサイトは、シニア・シルバー層には「見づらい、使いづらい」ものとなっているのが現状です。

マミオンではシニア・シルバー層に特化してウェブの使いやすさを研究してまいりました。これまでの研究成果からシニア層にとって「使いやすさ」とは「探しやすさ」であるということが解りました。
そこで、今回の調査では誰もが利用している生活用品「家電」をテーマに、大手家電業界9社のウェブを52歳から64歳まで、インターネット利用歴1年以上のシニア層に実際に調査員の前で利用してもらいました。
商品の修理を受け付ける電話番号を探してもらうことを通じて不便に感じる部分、操作で迷った部分などを調査し、同時に、好感度やイメージ、表現やデザイン、操作性などを評価しました。
アンケート形式ではなく、調査員の目の前でテストを行うので、シニア・シルバー層がどのような点で引っかかり、どのような点で疑問を感じているのか、実際の生の声を分析することが可能となりました。(調査の詳細は次ページをご覧ください。)
今後もマミオンでは、シニア層からの生の声を調査・分析し、シニア市場開拓のための情報を積極的に発表していく予定です。

【調査概要】

被験者:52歳から64歳までの男女 インターネット歴1年以上

調査対象サイト:家電メーカー9社
キヤノン株式会社、シャープ株式会社、株式会社東芝、株式会社日立製作所、ソニー株式会社、松下電器産業株式会社、富士通株式会社、三洋電機株式会社、三菱電機株式会社

調査方法:ユーザーテスト(調査対象業種9社のうち指定した3社を実際に調査員の前で利用)
1) 製品が壊れたときのための問い合わせ電話番号を探すタスクを実施
2) 商品ページの解りやすさ・見やすさを評価
アンケート、 調査員によるヒアリング、ヒューリスティック(項目)調査

●ユーザーテスト
・商品の修理受付電話番号を探すという課題(タスク)を設定し、達成率、クリック数操作でつまずく点を調査。実際に調査員の前でテストを行う。
・アンケート
クリック数、アンケート、口頭による質問より点数を算出
・商品ページを探し出し、そのページの情報量、見易さ、解りやすさについて調査員がヒアリング

<評価軸>
・基本項目・・・各社の評価をする前に、測定する企業の認知度、企業のサービスの利用意向、どのような情報などを期待するかをヒアリング
・トップページ・・・どの会社のウェブサイトを見ているか判断できるか、トップページの印象
・課題・・・課題の達成度、達成までのクリック数
・探しやすさ・・・カテゴリの分類、商品の並べ方、比較のしやすさ
・解りやすさ・・・商品情報の量、文章の内容、画像
・読みやすさ・・・文字の量・多さ、大きさ、文字構造、色
・再帰・・・また見たいと思うか、ページ対する好感度
その他、操作性や言葉・デザイン性・情報量・情報内容を評価



【報告書について】
シニア・シルバー層の視点から見たウェブサイト評価では、調査結果をもとに、二つの報告書を作成します。

【本調査の結果報告書構成】
資料名:シニア・シルバー層による家電メーカー9社ユーザビリティ評価報告書
発刊日:2006年7月7日
体裁 :A4版 総合レポート:56ページ程度 詳細レポート:35ページ程度
詳細レポートは被験者の画面操作Flashの提供
レポート料金:総合レポート70,000円(税込) 
       各会社毎詳細レポート1社につき200,000円(税込)
内容 :9社ランキング調査結果 /シニア・シルバー向けウェブユーザビリティの現状、改善点、 業界ごと改善集、被験者の操作画面

■ 総合報告書(56ページ程度)
全社を分析した56ページからなる分析結果をご提供
<報告書内容>
・9社ランキング
・トップページの評価が高い/低いウェブサイトの特徴
・探しやすい/探しにくいウェブサイトの特徴
・読みやすい/読みにくいウェブサイトの特徴
・企業別得点概要 ・シニア層によるウェブサイト評価ポイント 

■ 個別詳細報告書(35ページ程度)
業界内での強み、弱み、シニアにとって良かったポイント、悪かったポイントなどをまとめたものをご提供
<報告書内容>
 ・業種内結果分析   ・業種別シニア・シルバー層による要望
 ・各社のウェブサイトの結果分析詳細
 ・改善点  ・各ウェブサイト利用実態(ウェブ操作をFlashデータとして保存)

用語解説

ウェブサイトユーザビリティ:ウェブサイトの使いやすさ
タスク(課題):「製品修理の電話番号を探してください」というような課題のこと

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