「CD/DVD起動Linuxの速度改善ドライバの開発」の公募採択について

当社は、独立行政法人情報処理推進機構(以下「IPA」という)が公募した「オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業」に提案を行ない、このたび採択の通知を頂きました。

株式会社アルファシステムズ 2005年07月04日

これにより、IPAからの支援を受けて、CD/DVD起動Linux(以下「ライブCD」という)の起動の高速化を図り、ユーザに対しては高速化を実現したKNOPPIXi)(Accelerated-KNOPPIX)の提供を、及び、ライブCDの開発者に対しては高速化を実現するツール(KNOPPIX Accelerate Tools)の提供を行います。

1.採択プロジェクト名
 「CD/DVD起動Linuxの速度改善ドライバの開発」


2.委託業務期間
 2005年5月27日 ~ 2006年2月28日


3.マイルストーン設定
 ・ 9/17 OSC2005にて中間報告( (リンク ») )
 ・10/28 KOF2005にて高速化KNOPPIX(目標起動時間:2分)を公開( (リンク ») )
 ・12/24 全機能を満たした高速化KNOPPIX(目標起動時間:1.5分)を公開
 ・ 2/28 最適化を行なった最終版(目標起動時間:1分)を公開


4.プロジェクトの背景
 近年、KNOPPIXなどに代表されるライブCDが一般的に用いられるようになってきています。ライブCDはOS(Linuxカーネルからアプリケーションソフトウェア)のシステム一式がCD-ROM一枚に格納されており、CD-ROMからシステムが起動するので、他のOSがインストールされているPCでも簡単にLinuxマシンとして利用することができます。また、CD-ROMという書き込み不可能であるメディアの特性から、ユーザの操作によるファイルシステムの破壊などが起こらないため、学生による想定外の操作に対処しなければならない教育機関の実習用PCや不特定多数の人が触れる公衆PCなど、高いロバスト性を要求する用途に向いていると言えます。
 また、CDやDVDのような光学メディアは、プレスによる大量複製が安価ででき、取替えも容易であるため広く普及させるには最適なメディアと言えます。しかし、「ユーザがPCを道具として利用できる状態になるまでの時間(起動時間)が遅い」というライブCDの欠点から、ライブCDの常用利用が普及しているとは言い難い現状があります。


5.プロジェクトの目的
 前述のような背景の中、CDやDVDのような複製が容易で安価なメディアでの起動の高速化が図れれば、普及に向けた大きな起爆剤と成り得ます。実際に、先ほど当社にて取り組んでいた「2004年度オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業-学校教育現場におけるオープンソースソフトウェア活用に向けての実証実験-iii)」において、全ての実験校で起動の高速化を改善して欲しいという要望が挙がってきたことから、高速化のニーズは非常に高いと言えます。
 このことから、本プロジェクトでは、ライブCD(本プロジェクトではKNOPPIXを用いる)の起動高速化を実現する手法の確立と、ユーザに対しては高速化したKNOPPIX(Accelerated-KNOPPIX)を、ライブCD開発者に対しては高速化を実現するツール(KNOPPIX Accelerate Tools)の提供を行ない、ライブCDの普及促進に貢献して参ります。なお、本プロジェクトではシステムの起動時間の高速化だけではなく、アプリケーションの起動の高速化も実現して参ります。
 また、本提案で得られた成果は、WEBサイトにて公開する予定です。


6.今後の展開
 本提案で得られた成果は、産業技術総合研究所で運営しているKNOPPIX日本語版公式サイトにてKNOPPIX日本語版の最新バージョンとして採用されるよう提案を行なって参ります。
 また、コンピュータ関連雑誌などの付録として採用されるよう、積極的に告知活動を行なって参ります。
 また、当社がすでに事業展開している「KNOPPIXカスタマイズサービス」のサービスメニューに追加し、市場に更なる利便性を提供することで、事業の拡大を目指して参ります。


以 上

用語解説

i)KNOPPIX
 KNOPPIXとは、ドイツのKlaus Knopper氏が開発を進めているCDブータブルLinuxの一つである。
 産総研において日本語化のメンテナンスや仮想計算機対応を行なっている。
 KNOPPIXはハードディスクにインストールが不要のため、Windowsがプレインストールされたパソコンにおいても簡単にLinux環境を試すことができる。統合デスクトップ環境KDE、オフィスソフトウェアOpenOffice.org、WebブラウザMozilla、メーラソフト群などをまとめ、1枚のCDのみで大抵のDOS/Vパソコンで簡単にLinux環境を実行できる。また、これらのソフトウェアはすべてフリーソフトウェアであり、規定されたライセンス条件を守れば、コピー、改変、再配布も自由に行なえる。
 改変に際してもDebianディストリビューションベースにしているので、パッケージ管理が使え、容易に更新可能である。
 今までにもCDブータブルLinuxは何種類か提案されてきたが、KNOPPIXはハードウェアの自動認識・設定が優れており、DOS/Vパソコンのハードの違いを認識して最適な設定を行なう。また、独自の圧縮手法を用いて700MCD-ROMに1.8G程度のコンテンツを収録し、且つ、使いやすいデスクトップ環境にまとめた点が評価を得ている。
(参考: (リンク ») )

ii)KNOPPIXカスタマイズサービス
 平成16年3月15日から開始した当社サービスのことで、KNOPPIXを主に教育機関向けにカスタマイズする法人向けサービスである。
 KNOPPIXにIT教育の現場で必要とされるアプリケーションとオペレーティングシステムの統合環境をカスタマイズし、教育機関ごとの千差万別なニーズに応えることができる。フリーソフトウェアの追加のみならず、有償のアプリケーションの追加やデザイン変更、機能追加などのサービスメニューがあり、カスタマイズからシステム構築まで含めたトータルソリューションの提案まで行なっている。
(参考: (リンク ») )

iii)2004年度オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業
 「学校教育現場におけるオープンソースソフトウェア活用に向けての実証実験」
 当社が2004年度に採択されたIPA公募に基づいておこなったプロジェクトのこと。
 既存システムからオープンソースソフトウェアを使用したデスクトップ環境に置き換えるにあたり、KNOPPIXを利用すれば専門知識を要することなく容易に移行可能であることを実証するために、全国の小学校から大学まで8校を被験校として大規模実験をおこなった。
(参考: (リンク ») )

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