ネットワークホスティング音声アプリケーションであるIPセントレックス/ホステッドPBX は、IP PBXと同様、少なくとも地域の通話、長距離/ボイス機能をビジネスユーザーに提供する。インスタット/MDR社の上級アナリストDaryl Schoolar氏によれば、従来サービスを提供していたのは米国の小規模なTier 2とTier 3企業だけだったが、新たに多くのTier 1企業がサービス提供をはじめた。多くの場合、IPセントレックス/ホステッドPBXの提供ユーザー数は一地域で40-60だが、プロバイダによればユーザー数は増加傾向にあると報告している。
全体のサービス収益の増加が予測されているが、IP PBXのような他の競合するボイスソリューションと比べ小さい成長となる。Schoolar氏は、これはビジネス事業者がホスティングアプリケーションとは対照的なLAN経由の音声交換ソリューションを選択するためであるとしている。
インスタット/MDR社の調査結果を以下に挙げる。
- 2003年末までに米国のサービスプロバイダがIPセントレックス/ホステッドPBXを提供した地域はおよそ40,200だった。Covad (GoBeam)は32%のシェアを占めた。
- RBOCがこの市場に参入すれば全体の成長が促進される。SBCとQwestの両社は2004年にサービスの提供を開始する。インスタット/MDR社はこの他にもRBOC2社が市場に参入すると考えている。
- 現在のIPセントレックス/ホステッドPBXの月間平均サービス料は65ドルで、内訳はインターネットアクセスが20ドル、音声アプリケーションが45ドルである。サービス設置料は一地域およそ175ドルである。インスタット/MDR社は、IPセントレックス/ホステッドPBX市場全体の競争によって、この価格は今後5年間比較的安定すると考えている。
インスタット/MDR社の調査レポート「米国のIPセントレックス/ホステッドPBXサービス」では、米国のIPセントレックス/ホステッドPBXサービス市場について考察し、サービスプロバイダの市場シェアと今後5年間の予測を掲載している。
◆調査レポート
米国のIPセントレックス/ホステッドPBXサービス
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