DSL向けICがブロードバンドサービスをより速く、より安くする

株式会社データリソース

2004-12-17 12:00

2008年までのVDSL 向けICポート出荷数と収益は大幅に拡大する
インスタット/MDR社によれば、DSL市場は、ADSLから加入者の増えつつあるVDSLに転換しつつあるとのことである。また、2003年のDSL向けIC市場とは基本的にはADSL向けIC市場のことであり、同期間のポート出荷総計の90%、総収益の86%を占めていたと報じている。

それに対しVDSLは業界の期待を一身に背負っており、2008年までのVDSL 向けICポート出荷数と収益は大幅に拡大すると見られている。インスタット/MDR社のアナリストSam Lucero氏は、「この高い伸び率は北米展開の将来性、好調なカナダ展開、ベル系地域電話会社(RBOC)のファイバ回線敷設プランがもたらす将来性と、韓国や日本で拡大しているVDSLサービス展開が支えている」と説明する。

インスタット/MDR社は、その他に以下の様な調査結果を得た。

・ADSL市場は、参入のリスクが非常に大きい。成長は大きいが不安定なことや、ASP向けICチップ の急激な売上げ下落が要因である。市場は緩やかにではあるが2008年まで成長する。ASPは緩やかに下降し、2005年にはADSL2+に、そしてベーシックなADSL ブロードバンドモデムから統合レジデンシャルゲートウェイ (RGs:DSLシリコンを使用)へとシフトする。

・InfineonはVDSL向けIC初期市場のリーダーだったが、市場シェアは2002年の91%から2003年には70%まで下落した。イスラエル市場が中心のMetalink社だけでなく、非公開のIkanosコミュニケーションズ社との熾烈な競争に直面したためである。

・まだVDSL向けIC製品を生産していないADSL向けICベンダは、すべて現在開発段階にある。

・SHDSL向けIC市場はニッチ市場として2008年まで緩やかに成長するが、ASP製品の売上げ減で事実上の収益はわずかに減少している。

インスタット/MDR社の調査レポート「DSL向けIC:より遠くへ、速く、安く」は、ADSL(含むADSL2、ADSL2+)、VDSL、SHDSL に焦点を置いて、DSL用物理的レイヤーIC市場を分析する。重要となる技術と市場動向を論議し、ADSL2+の展開、アジア・太平洋地域のVDSLへの転換、いわゆる"ユニバーサルポート" (ADSLとVDSLの機能を同チップセット上で統合)の潜在的な可能性等を検証している。DSL産業の全体構造を分析し、2003年のADSL向けIC、VDSL向けIC、SHDSL向けICポート出荷数および市場シェアを、2003年の市場で活躍した全ベンダ情報と共に提供する。COとCPEポート用ADSL、VDSL、SHDSLの2004年から2008年までの5年予測のほかに、ポート出荷、ASP(平均販売価格)、収益も掲載した。さらにElectriPHY社のような新規プレイヤーや、Conexant社、ST社、Texas Instruments社のような既存ベンダ双方について、簡潔なプロフィールも収めている。本レポートは、DSL 向けICベンダーのプロダクトマネージャー、証券アナリストやコンサルタントの方々は必読である。

◆調査レポート
DSL向けIC:より遠くへ、速く、安く
(リンク »)

◆インスタット/MDR社について
(リンク »)

◆このプレスリリースに関するお問合せ
株式会社データリソース
107-0052 東京都港区赤坂4-5-6
Tel:03-3582-2531 Fax:03-3582-2861
(リンク »)
Eメール:info@dri.co.jp
本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

【企業の皆様へ】企業情報を掲載・登録するには?

御社の企業情報・プレスリリース・イベント情報・製品情報などを登録するには、企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]