無線とVoIPが広まり、変わりつつある米国音声サービス:インスタット社は2005年に無線サービスが固定電話サービスを超えると予測

株式会社データリソース

2005-02-02 19:00

2005年末までに米国の音声サービス収益の51%は携帯電話サービスだけ で生み出され、VoIP市場が既存の固定電話音声サービスのシェアを縮小させる
無線による音声サービスは目覚しく成長し、2005年には無線サービスの収益が従来の固定電話サービスの収益を上回るだろうとインスタット社は予測している。インスタット社は、2005年末までに米国の音声サービス収益の51%は携帯電話サービスだけで生み出され、小さいながらも成長を続けるVoIP市場が既存の固定電話音声サービスのシェアを縮小させると見ている。Wi-Fi接続できるVoIPが携帯端末で実現すれば、携帯電話サービスは更に競争力をつけるとインスタット社は考えている。そのような携帯電話端末によって、携帯電話加入者はWi-Fi接続内ではVoIPを利用した通信が可能となる。

インスタット社はこの調査レポートにおいて次のように報告している。

・一般ユーザとビジネスユーザを合わせた全エンドユーザの通信利用による収益は、2004年末までに2150億ドルを超えるだろう

・一般ユーザ市場における音声サービスでは、ケーブルオペレータがスイッチ交換による固定電話の強力なライバルになっている。

・CLECと新しいサービスによって激化した競争の中で、固定電話による音声サービスがユーザを確保するためには、価格を下げなければいけないという状況になっている。

インスタット社の調査レポート「VoIP、無線、回線交換:米国音声サービスの将来2003-2008年」は、米国における一般ユーザとビジネスユーザ、両方からの収益について分析している。スイッチ交換による接続線、携帯電話加入者、IP電話加入者について3年間の予測を行い、1年間の携帯電話とIPサービスへの移行による損失を数値化している。接続線の予測については、ILECとCLECの電話線間にまで細分化している。
またCLECについては、更にインフラベースの線とUNE-Pを使用した線の間についても調査している。IP電話サービスはケーブルオペレータによるパケットケーブルベースのサービスとそのサービスを利用したホスティングサービスモデルについても分析している。

◆調査レポート
VoIP、無線、回線交換:米国音声サービスの将来2003-2008年
(リンク »)

◆インスタット社について
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