マサチューセッツ州、ケンブリッジ2005年7月26日
現在、中国における3Gライセンスオークションがモバイル業界をにぎわせている。ピラミッドリサーチ社の調査レポート「中国の3G:次のライセンスは?」はライセンス取得の可能性を査定し、市場のビジネスチャンスを特定している。ピラミッドリサーチ社の予測データをもとに、2006-2009年のベンダに対するインフラのビジネスチャンスを90億ドル、2007年だけで約40億ドルと予測している。また2010年、3G加入者は中国モバイル市場の15%を占めるだろうと予測している。
ピラミッドリサーチ社は3Gライセンスオークションについて、中国で3つの3Gライセンスが供与され、その中の1つは固定オペレータが取得すると予測している。この興味深いシナリオでは、China TelecomとChina Netcomが中国国内に統合した3Gソリューションを提供する可能性を査定している。もうひとつのシナリオではChina Unicomの解体とChina UnicomのGSMの加入者をChina Telecomに、CDMAネットワークをChina Netcomに分散して、TD-SCDMAとCDMA2000オペレータに道を譲る可能性について考察している。これらのシナリオを裏付けているのは、China MobileとChina Unicomの2人のトップエグゼクティブによる固定オペレータChina Telecomへの移籍で、China Telecomの戦略でモバイルが主要コンポーネントになることを示唆している。
3Gライセンスオークションの重要性は、中国における3G技術のTD-SCDMAの将来につながることにある。中国政府はHuaweiやZTE等のてこ入れや国内ベンダのQualcommへの依存を断ち切りたいと考えており、中国の製造業は改善しつつある。またTD-SCDMAが成功すれば、中国は機器をWCDMAの安価な代替品として開発途上国に輸出できる。
ピラミッドリサーチ社の調査レポート「中国の3G:次のライセンスは?」について
この調査レポートは政府や企業の構造、オペレータの展望のシナリオを考察している。またベンダやオペレータのビジネスチャンスを特定し、今後の中国の3G技術であるTD-SCDMAについて論考している。
◆調査レポート
中国の3G:次のライセンスは?
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