英BT、企業向けFMCサービスの提供に関してアルカテルと契約

日本アルカテル株式会社

2006-05-29 15:00

 (5月11日、パリ発) 通信システム・機器メーカー世界大手のアルカテル(本社:フランス、会長兼CEO:セルジュ・チュルク)は5月11日、BTグループ(BT Group plc)より、英国およびヨーロッパの企業顧客向けに、IMS準拠の「コーポレート・モビリティ・マネージャ」をベースにした固定/モバイルのマネージド・コミュニケーション・ソリューションを提供する主契約者およびシステムインテグレーターに選ばれたことを発表しました。「エンタープライズFMC(Fixed Mobile Convergence:固定電話と携帯電話の融合)」と名づけられた本プロジェクトは、2007年初頭に商用化される予定です。

 アルカテルは、主契約者として、エンド・トゥ・エンド・ソリューションの設計、統合(他社製品も含む)、試験を指揮します。アルカテルは、業界をリードする「マネージド・コミュニケーション・サービス」(MCS)製品シリーズの主要なプラットフォームを供給し、ソリューションがBTの企業顧客のネットワークにシームレスに統合されることを保証します。

 アルカテルがプライムコントラクタを務めるコンソーシアムには、ルーセント・テクノロジー(Lucent Technologies)も参加します(ルーセント・テクノロジーは、設計チームの専門家とセキュリティ製品「ルーセントVPNファイヤーウォール」および「ヴァイタルAAA」を供給します)。

 BTのプロジェクトによって、企業ユーザは1つの電話番号を持つデュアルモード端末で電話をかけることができるようになります。固定電話/携帯電話の両方の呼を発着信することができ、各呼にとって最も経済的なネットワークを用いることが可能です。

 本プロジェクトは、英国内外のBTの大企業および多国籍企業の顧客に焦点を置いており、GSMや無線LAN(WiFiなど)のインフラを横断的に利用しサービスを提供します。BTの企業ユーザは、“キャンパス”内を自由に動き回りながら、どこからでも個人および企業のディレクトリ情報にアクセスすることができます。さらに、支店の従業員、または主張中や在宅勤務時などでブロードバンド接続やWiFi接続ができる従業員は、オフィスで仕事をしている時と同様の機能を利用することができます。

 BT、ワイヤレス・ブロードバンド/フューチャー・プロダクト部門のチーフである、スティーヴン・エバンズ(Steven Evans)氏は次のように述べています。
 「今日の一般的な企業顧客は、複数のネットワーク上で複数のデバイスを利用しており、複数の請求書と複数のサービスが生じています。『エンタープライズFMC』プロジェクトにより、ユーザは一つの簡単な操作を行うだけでよくなります。同時に、デバイスとネットワークのコスト削減と高い効率性を実現し、付加価値を創出します。」

 アルカテルは、これまでに「BT Fusion」(一般消費者向けFMCサービス)の主契約者、「BT Communicator」(世界最大のSIP導入)やBTの次世代ネットワーク移行プログラム「21st Century Network(21CN)」の装置およびソリューションサプライヤなどを担当してきており、今回の契約は、このような両社の良好な関係の上に築かれたものです。

 アルカテル、固定通信ソリューションビジネス事業部プレジデント、モニカ・マウラー(Monika Maurer)氏は次のように述べています。
 「アルカテルの複合的なマルチベンダ・プロジェクトでの広範囲に及ぶサービス統合の実績が、BTの『Fusion』プロジェクト成功における重要な要素でした。今回の新プロジェクトは、IPマルチメディア・サブシステム(IMS)に対応したサービスの提供に向けた重要な一歩となります。当社は、企業向けFMCの実現のためにBTと協力していくことを楽しみにしています。」


<BTについて>
 BTは、世界160ヶ国以上でコミュニケーション・ソリューションおよびサービスを提供するリーディング・プロバイダーであり、ネットワークIT サービス、市内・長距離・国際通信サービス、付加価値ブロードバンド、インターネット・サービスを主な事業としています。BTの事業は、BT Global Service、Openreach、BT Retail、BT Wholesaleという4つのビジネスによって構成されています。
 BT Groupの2005年度(3月31日締め)の売上高は186億2,300万ポンドで、税引き前利益は23億5,400万ポンドでした。
 BT Groupの事実上すべての業務と資産は、BT Group plcの100%子会社であるBritish Telecommunications plc(BT)が所有しています。BT Group plcは、ロンドンおよびニューヨークの証券取引所に上場しています。
詳しくは、 (リンク ») をご覧下さい。

<アルカテルソリューションについて>
 本プロジェクトは、アルカテルの革新的なSIPベースの「インテリジェント・モバイル・リダイレクト」(Intelligent Mobile Redirect=IMR)ソリューションをもとにしており、「Alcatel 8690 オープン・サービス・プラットフォーム(OSP)」をホストとした「Alcatel 8640 コーポレート・モビリティ・マネージャ(CMM)」を特長としています。BTは、「Alcatel 8640 CMM」を使用することにより、同社のネットワークから企業向けテレフォニー/仮想PBX機能を提供することができます。また、アルカテルは、これらのサービスを実現するクライアント・ソフトウェアを提供します。「Alcatel 8640 CMM」は、先端のFMCサービス、強化された音声/マルチメディアVPN、仮想PBXサービスを提供します。「Alcatel 8690 OSP」は、既にBTのネットワークに導入されているアルカテルの次世代サービスを提供するプラットフォームの一つで、既存サービスの設置基盤をサポートすると同時に、新しいNGN/IMSマルチメディアサービスへのシームレスな移行を実現します。また、サービスプロバイダは「Alcatel 8690 OSP」を使用することにより、これらの新サービスの迅速な市場投入を保証すると同時に、(サービス・ネットワークを既存のフロントおよびバックオフィスOSS/BSSと統合することにより)運用コストを削減することができます。

<アルカテルについて>
 アルカテル(ALCATEL)は、フランスを本拠とする世界屈指の電気通信システム・機器メーカーで、通信事業者やサービスプロバイダ、一般企業に対し、音声、データ、ビデオ・アプリケーションなどへの通信ソリューションを世界規模で提供しています。固定および移動体通信向けブロードバンドネットワーク、アプリケーション、サービスの分野において主導的な地位を占め、ユーザ視点の“ブロードバンドワールド”の創造に寄与しています。
 世界130ヶ国以上でビジネスを展開し、連結総売上高は131億3,500万ユーロ(約1兆8,500億円)(2005年度)。URL: (リンク »)

<日本アルカテル株式会社>
 日本では1987年より事業を展開、アルカテルの各事業部門の統合的なサービスを提供しています。
所在地:〒108-6027 東京都港区港南2-15-1品川インターシティー A棟27F/
代表取締役社長:西山直人/創業:1961年12月、設立:1987年5月/
資本金:4億6,400万円/従業員数:80名/URL: (リンク »)


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            本件に関するお問い合わせ先:
             日本アルカテル株式会社
         TEL:03-5715-6300 FAX: 03-5715-6333
            E-mail:info@alcatel.co.jp
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