ブライセン、米国RelexUS社を完全子会社化

~組込みシステム開発の国際標準化を視野に、 組込みDB「Linter」の海外展開を本格化~

株式会社ブライセン

2006-10-03 10:00

株式会社ブライセン(代表取締役社長:藤木優、本社:東京都品川区)は、本日、北米を中心に組込みシステム向けデータベースの販売を展開するRelexUS, Inc.(本社:米国コロラド州デンバー、以下RelexUS社)の発行済み株式総数の全てを取得し、完全子会社化を完了したことを発表します。
RelexUS社は、Relex,Inc.(ロシア)が開発した、組込みシステム用リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)「Linter(リンター)」の旧ソビエト圏を除く全世界での販売、および技術支援を行っています。Relex, Inc.との協業体制により、政府系機関をはじめとする世界各国の企業に対し、最先端の技術サポートを展開しています。

「Linter」は、モバイル等の小型機器でも利用可能な小さいフットプリントで、オープン系システムと同等の機能性とパフォーマンスを実装する、組込みシステム向けDBです。「Linter」は、組込みDBとしては初めて、大規模/中規模クラスのオープンシステム向けDBと同等の機能を提供していることを特長としています。

当社は、これまでRelexUS社との間に締結したアジア地域における独占販売契約に基づき、多様な製造メーカに対して「Linter」の導入支援を推進してきました。「Linter」は、デバイス機器の小型化、高性能・高機能化を容易に実現する画期的なDBとして、携帯電話に代表されるモバイル機器、デジタル家電、カーナビゲーション等での採用が急速に進んでいます。

デバイス機器等の製品市場は厳しい競争環境下にあり、迅速かつ効率的に機能性・性能を高めていくことが求められています。そのため、製品開発において、組込みシステムに標準化された技術を採用する傾向が強く、特にDB分野ではその動きが顕著となっています。当社では、今回の子会社化を契機に、組込みシステム開発におけるDB分野でのデファクトスタンダード化を視野に入れ、世界規模での販売を展開していきます。また、組込みシステム開発における国際分業体制をより確実に実現していくために、RelexUS社の技術力、及びグローバルな事業基盤を活用し、これまで培ったデバイス機器分野でのノウハウを海外に応用展開すると同時に、世界の先端メーカのニーズを取り入れた技術強化を推し進めていきます。

今回の子会社化、及び当該子会社の概要は以下のとおりです。

【子会社化の目的】

デバイス機器等における世界的な組込みシステム開発手法の標準化傾向を受け、「Linter」のデファクトスタンダード化を目指すとともに、組込みシステム開発における国際分業化に対応可能なボーダレスなサポート体制を構築する。また、RelexUS社が有する「Linter」の著作権を譲受することで、自社にて顧客のニーズにあわせた迅速かつ的確なソースコードの改編、追加開発に対応し、顧客に対するサービスレベルの向上を図る。

【当該子会社の概要】

(1) 商号 RelexUS, Inc.
(2) 代表者 Anatoli Pechkov
(3) 所在地 米国コロラド州デンバー
(4) 事業概要 データベース開発/ソフトウェア開発サービス
(5) 主要顧客 LogicBay、NASA、SUN、Thomson 他

【株式取得条件等】

(1) 取得前の株式所有割合 所有割合 25.0%
(2) 取得後の株式所有割合 所有割合100.0%
(3) 契約締結日 2006年9月21日
(4) 事業活動に関する主要条件
・「Linter」シリーズ製品の著作権の獲得、30年間にわたる継続保持
・アジア地域(日本・中国・台湾・韓国)における「Linter」シリーズ
製品の独占販売権の継続保持
・Relex,Inc.社が独占販売権を有する旧ソビエト圏を除く地域での
「Linter」シリーズ製品の販売活動の実施
(5) 体制
・RelexUS社の新体制として、会長に当社代表取締役藤木優、取締役に
当社取締役六反田喬が就任し、RelexUS社の経営に参画
・当社の新体制として、非常勤取締役にRelexUS社代表であるAnatoli
Pechkovが就任

■問い合わせ先
株式会社ブライセン
先端技術事業部  鎌田、諏訪
東京都品川区東五反田1-6-3 東京建物五反田ビル
TEL: 03(5423)6571
info@brycen.co.jp

用語解説

※株式会社ブライセンについて ( (リンク ») )

1986年の設立以来、データベース技術を核とした組込みシステムおよびオープンシステムで実績のあるソフトウェア開発ベンダです。国内においては、社員の6割以上がオラクルの認定エンジニアであるという確かな技術力を保有しています。組込みシステム向けデータベースである「Linter」をはじめとして、ロシアを含めた海外のソフトウェア製品の発掘と展開を積極的に進めています。

設立 1986年4月
資本金 1億5048万7500円
年商 19億2733万2千円(2006年3月期)
従業員数 88名(2006年8月現在)
代表者 代表取締役社長 藤木優
事業内容
・エンベデット系ソフトウェア開発
・アプリケーション開発
・ソフトウェアの輸出入販売、開発、保守
・その他

※高機能、高速データ管理システム「Linter(リンター)」について

オープンシステムで使用されるフルスペックのデータ管理を組込みシステムで実現可能な、高機能性、高速性を特長とする組込みシステム向けRDBMSです。メモリーの使用管理や再利用、ビットベースでの検索アーキテクチャー、プリエンプション(先取り機能)により、リアルタイムOSに適しています。「Linter」には、エンタープライズ版も用意されており、現在幅広く使用されている主要なエンタープライズ向けのRDBMSと同等の豊富な開発環境を提供しています。

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